Memoirs_of_dai

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パレード


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視線

Parade

【Story】
映画会社勤務の直輝(藤原竜也)、イラストレーター志望の未来(香里奈)、フリーターの琴美(貫地谷しほり)、大学生の良介(小出恵介)たちが共同生活を送るマンションにある日、男娼のサトル(林遣都)が現われた…。

評価 ★★★★☆(4.5P)

【感想】
小出が飲むコーラが印象的。

~以降ややネタばれあり~

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エリクソンが“猶予期間”として定義した“モラトリアム”を小此木圭吾という男が“モラトリアム人間“という言葉を使うことで一般化させたが、本作では現代の特に若者が持つモラトリアムをテーマとして描かれている。
Parade

話は4人の若者が共存するアパートに、1人の青年が加わったことで、互いが干渉せず、自由に生活していた空間に変化が生まれ始めるというものだ。彼らが行っているものは共同生活と言っても、ただのスペース共有であり、お互いがお互いに表面上しか干渉しない。即ち相手の根幹の部分には一切触れないのだ。それを表現するように、ある日サトル(林遣都)がアパートに急に現れても、最初は誰かの知り合いだろうくらいしか思っていなかったのだ。普通に生活をしていて知らない人間が家の中に居たらどう考えても驚くだろうに、大学の寮じゃないのだから社会人がそれをよしとしてしまっているのがまさにモラトリアムを垣間見る部分であろう。

このようにモラトリアムをテーマとして持っているこの物語は一連の流れを踏みながら、登場人物4人各々にフォーカスを当てるように描く形式をとっているため、各々の人物の描写がしっかりとしており、勿論各々のキャラクターを演じる俳優も巧く少なからずモラトリアム部分に共感させるように仕上がっている。私なんかもこの作品を観ると彼らの生活を100%否定できなかった。大学生の良介(小出恵介)とフリーターの琴美(貫地谷しほり)のように自由というものを謳歌するまさにモラトリアムというものに、憧れに似た妬みを感じる。さらに映画会社勤務の直輝(藤原竜也)と自称イラストレーターの未来(香里奈)のように仕事をしつつも、プライベートではモラトリアムという部分には理由云々ではなく共感する部分があった。
Parade

この物語には一連の流れの中に通り魔事件というものがキーとなっている。この事件があるため「犯人は誰だ?」的な要素も含まれているのだが、そこは本作においては重要ではなく(犯人はすぐに分かる)、この事件を通して分かる通りやはり現代人への問題提示が重要なのだろう。この作品で一番印象的なあのラストでの通り魔事件の犯人に向けられる4人の視線。ラスト近辺で犯人が犯行現場を見られ自暴自棄になるシーンにおいて、「みんな気付いていると思うよ」というセリフを投げかけられ、あの最初から全て見透かしていたような視線へと流れていくのだが、楽しいことだけを共有する共同生活というモラトリアムをまさに表現するのに巧みなシーンであり、通り魔だろうが彼らにとってはどうでもよく、上っ面の平穏な生活が前提なのだ。現実主義(幻想主義といった方が正しいか?)というか妙に冷めている現代人を表わしているように感じた。

勿論賛否は分かれる作品だろうが、現代人のリアルを描いている作品として現代に生きる人間なら、少なからず共感できる一見の価値がある作品だ。

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製作年度 2010年
製作国 日本
上映時間 118分
監督 行定勲
原作 吉田修一
脚本 行定勲
監督補 大野伸介
撮影 福本淳
美術 山口修
編集 今井剛
音楽 朝本浩文
音楽プロデューサー 津島玄一
スクリプター 工藤みずほ
スタイリスト 浜井貴子
ヘアメイク 倉田明美
照明 市川徳充
装飾 大庭信正
録音 伊藤裕規
助監督 増田伸弥
出演 藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介、野波麻帆、中村ゆり、正名僕蔵、キムラ緑子、石橋蓮司
テーマ : 邦画    ジャンル : 映画

Trackbacks

表面的な人間関係で満足しながら、都内のマンションで共同生活を送る若者たちの日々を描く青春群像ドラマ。吉田修一による第15回山本周五郎賞受賞作の原作を基に、『世界の中心で、愛をさけぶ』『遠くの空に消えた』の行定勲監督が映像化した。『DEATH NOTE デスノート』
原作は、第15回山本周五郎受賞作である、吉田修一の青春群像劇「パレード」(幻冬舎文庫)。主演、直輝を演じるのは映画・舞台を中心に活躍し、本格的実力派俳優として高い評価を得...
        © 2010 映画『パレード』製作委員会 映画「パレード」 ルームシェアする4人の若者のもとに、一人の風来坊がやってきたことで、はじめはお気楽に見えた彼らの共同生活から、じわじわとそれぞれの持つ心の闇があぶり出されていく・・・。という印象
第15回山本周五郎賞を受賞した吉田修一の同名小説を行定勲監督が藤原竜也を 主演に迎えて映像化。 表面的な付き合いの人間関係で共同生活を送る若者たちの日常を描く。 共演に香里奈、貫地谷しほり、小出恵介、林遣都ら。都内の2LDKのマンションで健康オタクで映画会社..
公式サイト。吉田修一原作、行定勲監督、藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介。東京都世田谷区の中古マンション。ルームシェアする2人の男、2人の女+未成年の男。そこにはまるで奇跡のような若者の濃密なコミュニティが成立している。
劇場版 パレード オリジナルサウンドトラック◆プチレビュー◆都市生活に巣食うモラトリアムという透明の闇。若手実力派俳優5人のキャスティングが絶妙だ。 【70点】 都内のマンションでルームシェアする、直輝、未来、琴美、良介。彼らは色恋抜きの関係を保ち、怠惰
{{{   ***STORY***               2010年  日本 「上辺だけの付き合い、それくらいが丁度いい」都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。映画会社勤務の直輝、イラストレーターの未来、フリーターの琴美、大学生の良介。それぞれ
基本、キャストが見られないと映画を見ない人w 今回は、速記というよりただ書き殴ったメモから、エジプトの象形文字を解読するようにしてお届けする超アナログ式“そんじょそこらの映画サイトやワイドショー、芸能誌、スポーツ新聞より無駄に詳しい舞台挨拶レポー
  □作品オフィシャルサイト 「パレード」□監督・脚本 行定 勲 □原作 吉田修一□キャスト 藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林 遣都、小出恵介、竹財輝之助、野波麻帆、中村ゆり ■鑑賞日 2月21日(日)■劇場 チネチッタ■cyazの満足度 ★★★☆(5★...
歪みはじめる、僕らの日常 製作年度 2010年 上映時間 118分 原作 吉田修一 『パレード』(幻冬舎刊) 脚本・監督 行定勲 音楽 朝本浩文 出演 藤原竜也/香里奈/貫地谷しほり/林遣都/小出恵介/竹財輝之助/野波麻帆/正名僕蔵/石橋蓮司 表面的な人間関係で満足しながら、...
ベルリン国際映画祭で、国際批評家連盟賞受賞を受賞! 先日鑑賞した「今度は愛妻家」の行定勲監督の最新作です。賞をゲットしたということで、ちょっと気になり観に行って参りました。 原作は吉田修一の同名小説。この作品で吉田は第15回山本周五郎賞を受賞しているそう...
映画会社勤務の直輝、イラストレーター志望の未来、フリーターの琴美、大学生の良介たちは、2LDKマンションで共同生活を送っていた。それぞれが不安や焦燥感を抱えながら、怠惰な共同生活を続けていたが、男娼のサトルが現われたことで変化が起こり始め……。[上映時間:118
『パレード parade』 にほんブログ村 ありきたりの日常は、一瞬一瞬の“たいした熱も帯びてない、微熱もしくは低温な断片”の繰り返し。 だから、その中にひっそりとたたずむ不安や恐怖は、映画のフィルムに紛れ込まされたひとコマのように、気づかないま
 『パレード』を渋谷シネクイントで見てきました。  予告編を見て興味をおぼえ、また監督の行定勲氏による前作『今度は愛妻家』が素晴らしかったこともあり、こちらもぜひ見てみようという気になりました。 (1)一見したところでは、今度の映画も、監督の前作と同じよう...
 『悪人』の記事に関連して、質問をいただいた。  コメント欄で回答するにはあまりにも長くなったので別の記事としたが、回答に当たっては...
ちょっと面白そうなので観てみました。 都内の2LDKマンションに暮らす男女四人の若者達。 映画会社勤務ので健康オタクの直輝、自称イラストレーターの未来、 フリーターで恋愛依存症の琴美、大学生の良介。 それぞれに悩みを抱えながらも、優しく怠惰に続く共同生活...
パレード 都内のマンションでルームシェアする四人の男女。 近辺で女性の連続暴行事件が発生する... 【個人評価:★★☆ (2.5P)】 (自宅鑑賞) 原作:吉田修一  読後の感想

Comments


確かに賛否はわかれるでしょうね。話自体もある程度裏を読まないとあまり面白いとも思えないですし。ただ、仰るように現代人のリアルというのはその通りなんですよね。ゆとり世代などは、お前らいつまでモラトリアムなんだってなもんですから。
キーとなる人物サトルの存在をとう受け取れるかで作品そのものの受け取り方も変わるような気がします。
 

KLYさんへ

ゆとりに対していつまでもモラトリアムなんだと思う反面、自分の中にあるモラトリアムな部分において反応してしまった作品でした。サトルは本当にキーな登場人物ですよね。
 

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