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譜めくりの女


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無表情でやる復讐

LA_TOURNEUSE_DE_PAGES

【Story】
かつてピアニストを目指す少女だったメラニー(デボラ・フランソワ)は、ピアノの実技試験中、審査員の人気ピアニスト、アリアーヌ(カトリーヌ・フロ)の無神経な態度に動揺してミスを犯し、ピアニストの夢を絶たれる…。

評価 ★★★★☆(4.3P)

【感想】
メラニーの巨乳アピール多すぎ。Ranking

~以降ややネタばれあり~


フランスのセザール賞3部門にノミネートされた国立音楽院の教授でヴィオラ奏者でもあるドゥニ・デルクールが監督したピアノをテーマとした復讐劇である本作。

物語はピアニストを目指していた少女メラニー(デボラ・フランソワ)がピアノの実技試験中に、有名なピアニストであるアリアーヌ(カトリーヌ・フロ)の無神経な振る舞い*ここがポイント)で、試験に失敗してしまい、その後復讐の鬼へと変身してしまうというものだ。復讐に駆られたメラニーはそれから数年後、ひょんなことからアリアーヌの家で働くこととなる。そして交通事故をきっかけに、精神的に不安定な状態が続くアリアーヌの譜めくりを担当することに成功するのだ。まあこのように相手の家に入り込み、崩壊させようとする話は日本のサスペンスドラマでもよく使われるような展開であり、特に目新しさはないのだが、そう言ったドラマと異なるのは、復讐者が名前も変えないところと、幼少時に受けた些細な事がメラニーの復讐心を駆り立てたというところだろう。この名前も変えずに復讐をするといったことから印象付けているように、嫌なことをした相手よりも、された相手はとめどなく覚えているということを物語っている。だから2時間ドラマなら、「お前があの時の…」的な展開になるのだが、この作品では、例え復讐されても、された側としては全く理由が分からず、復讐をした側のみの満足で終わるのだ。この完全なる逆恨みは、どんな復讐よりも卑劣さを感じるだけに鑑賞後の怖さも倍増だ。

そんな卑劣な物語の肝となってくるのが“譜めくり”の使い方だ。譜めくりとは、楽譜をめくることで、ピアノの演者によっては暗記せず、譜面を見ながら演奏することがある。その際、演者の代わりに譜面をめくるのが譜めくりをする人で、この譜めくり者と演者の信頼関係で成功如何が決まると言っても過言ではない。このことからも分かるように、演者は譜めくり者に相当の信頼感を置かなければ成立しない関係であり、取り分けこの物語のアリアーヌのように精神的に脆いものならこの役割も一入なのだ。

まあこのように譜めくりで完全に信頼を得たメラニーが手に取るようにアリアーヌの心を操り、完全なる復讐劇を成功させていくのだが、このメラニーという女性の存在感がこの物語では非常に興味深い。幼少時に涙を流して以来、能面のようにほぼ無表情で、常に何を考えているのか分からない。ただこの手のタイプは、完璧に計画をすでに持っているというのが鉄則で、その計画もメラニーを無表情にすることで、どこからが彼女の計画かを観客に周知させない演出が、余計にメラニーの怖さを印象付けている。だいたいアリアーヌが事故を起こしたことだって、弁護士のインターンに行ったことだって、本当は彼女の計画の一部なのかもしれない。だがそこを敢えて語らないことが、彼女の恐ろしさを何倍にもしているのだ。そして着実に復讐には向かっているのだろうが、後半の怒涛の畳み掛けまでは、本当に復讐する気があるのかとさえ思ってしまう程の展開なため、観客を飽きさせないようになっている。

という感じで、アリアーヌにとっては完全な逆恨みであり、そんな些細なことでここまで完全に人生を狂わせられるのだから、人間の恨みというものは怖いものだと痛感させられた。私も女性の恨みを買わないように生きたいとつくづく思った。

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原題 LA TOURNEUSE DE PAGES
別題 The Page Turner
製作年度 2006年
製作国 フランス
上映時間 85分
監督 ドゥニ・デルクール
製作 ミシェル・サン=ジャン
製作総指揮 トム・デルクール
脚本 ドゥニ・デルクール、ジャック・ソティ
撮影 ジェローム・ペルブラン
衣装 アントワーヌ・プラトー
編集 フランソワ・ジェディジエ
音楽 ジェローム・ルモニエ
出演 カトリーヌ・フロ、デボラ・フランソワ、パスカル・グレゴリー、グザヴィエ・ドゥ・ギュボン、クロティルド・モレ、クリスティーヌ・シティ、ジャック・ボナフェ、マルティーヌ・シュヴァリエ

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テーマ : 洋画    ジャンル : 映画

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Comments


TBありがとうございました。
ほんと、復讐などという高級なものじゃなく。どう見ても逆恨みですよね。
まあ、あのくらいの動揺で失敗するようじゃ、ピアノも大したものじゃないような。
弁護士事務所へのバイトは、どう見ても計画だと思いました。
 

sakuraiさんへ

コメントありがとうございます☆

まさに逆恨みですよね。
まあアーティストの繊細さを表現したと思うのですが、
あの程度では腕もたかが知れます・・・。

メラニーは本当にどこからが計画かが全く分かりません・・・。
 

こんにちは♪
てっきり【譜めくり】で復讐するのかと思いきや、もっと綿密な計画だったなんて驚きました。
思い込みが激しいのも恐ろしいですね~。
 

ミチさんへ

私も譜めくりでの復讐だと最初は思っていましたが、違いましたね(まあ一応譜めくりでも復讐したと言えるのですかね?)。
本当に思い込みと女性の怖さを感じさせられた上級サスペンスでした。
 

daiさん、こんにちは。

>メラニーの巨乳アピール多すぎ
ぶはは(爆笑)
そこですか!!??
まさかのっけからその一言が出てくるとは思いませんでしたよ。
正直、スワロはメラニーの巨乳にはさほど目がいきませんでしたが、
そう言われると巨乳でしたね。
あのチェロ奏者がちょっかい出したくなるのもわかります。
メラ二ー嫌がりませんでしたし、
むしろ思わせぶりな態度でしたものね。

いやー、女って本当に怖いわ。
 

swallow tailさんへ

こんばんは★
ストーリーもあの淡々とした復讐劇に魅了されてしまったのですが、それ以上(?)にあの無駄に大きさを強調している胸が印象深かったですw

本当に女性は怖いです(汗
 

こんばんは はじめまして
「虎猫の気まぐれシネマ日記」のななと言います。
これは,怖いけど面白かったです。
このような,まさに「逆恨み」を晴らすことに人生を賭けるタイプも怖いのですが
自分も知らないうちに誰かに深く逆恨みされてるという場合もあるかも・・・と
背筋がちょっと寒くなりました。
・・・もしかしてメラニーはひき逃げもやってますよね???
 

ななさんへ

こんばんは★初めまして。

スプラッターや霊的な怖さでなく、
人間の怖さを描いているので
とても嫌な怖さがある作品でした。
もしかしたら・・・メラニーは・・・
やっているかもしれませんね。
 

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