the movie's blog of the people,by the people,for the people…
RELOADLOG-IN
2008.08.04 Mon
心だけは51年と9ケ月と4日愛した男

LOVE_IN_THE_TIME_OF_CHOLERA

【Story】
1897年、コロンビア。郵便局員のフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は配達先の令嬢フェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)と恋に落ちる…。

評価 ★★★★☆(4.1P)

【感想】
51年で622人ということは年12人計算。Ranking

〜以降ややネタばれあり〜
ノーベル文学賞作家で、敷居が高いことで有名なガブリエル・ガルシア=マルケスの原作をマイク・ニューウェルが一般向けし映画化させた本作。
LOVE_IN_THE_TIME_OF_CHOLERA
物語は内戦とコレラの蔓延するコロンビアを舞台に、51年も1人の女性を愛し続けた男の話だ。まあこう書くと、韓国映画のような超純愛を思い描くだろうが、この作品に至ってはそう言うジャンルとは全く異なる。
主人公の電報配達人のフロレンティーノは配達先の令嬢であるフェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)と恋に落ちる。恋に落ち、セックスもキスもない中学生のような清純恋愛をしていた2人だが、そんな純な恋愛も長くは続かず、この時代設定にありがちな身分の違いで2人は離れ離れになってしまう。その後、青年になったフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)はフェルミナと再会するのだが、ここで完全にフロレンティーノから心が離れていたフェルミナは、「あの恋は幻想だったのよ」(確かに少年の時との顔の変化が激しいし…)なんていう衝撃発言をして、彼を失意のどん底に突き落とすのだ。
LOVE_IN_THE_TIME_OF_CHOLERA
まあそんなこと言われたら普通の男は吹っ切れて、次の恋を探すのが一般的だと思うのだが、フロレンティーノは一味違い、逆にフェルミナに対する愛が強まり、彼女のために永遠の愛と貞節を捧げることを誓うのだ。そんな傷心したものの強い意志を持ったはずの彼だが、船旅の船内で見ず知らずの顔をも分からない女性に童貞を奪われてしまう。そして彼の中の押してはいけなかったスイッチがオンになってしまった。彼は来るもの拒まず、去るもの追わずの精神で、その後ヤリもヤッたり622人(因みになぜ具体的な数字が分かるかと言えば、ヤッた相手と状況をノートに記載していたのだ)。これはそこら辺の男優も真っ青な数字だろう。

ただこの彼の純愛とかけ離れているようにみえるこの行為自体、見ようによっては非常に男性的な行動だ。まあ風俗が潰れないことからも分かるように、よく男は、愛がなくてもセックスができると言われている。この面からフロレンティーノの行動を考えれば、好きな人を思いつつセックスするという男性心理にごくごく忠実な行為を行っているだけだ(数が多すぎるため以上に思えるかもしれないが…)。まあそんなことを考えなくても観ているうちに、フロレンティーノの行動が、異常から普通に変化してくるのだ。それはフロレンティーノを演じるハビエル・バルデムの演技の素晴らしさがあってのことだろう。『ノーカントリー』で魅せた異常なヒットマン同様に、観れば観るほど彼の演じるフロレンティーノに魅了されていくだろう。
LOVE_IN_THE_TIME_OF_CHOLERA

というように異なった形の純愛を描いた本作だが、ハビエルの圧倒的な存在感や、コロンビア出身のシャキーラ(大ファンなんですw)及び民族音楽の巧い使い方なんていう聴覚的な楽しみもあり、2時間を超える物語だが、全く飽きることなく鑑賞できた。
さてヤリまくったフロレンティーノと、彼を幻想とまで言ったフェルミナがラストどうなったかは劇場でご覧あれ!

■記事を気に入った方、もしくは他のブロガーさんの記事を読みたい方はクリックを!!
      ↓
人気blogランキング

原題 LOVE IN THE TIME OF CHOLERA
製作年度 2007年
製作国 アメリカ
上映時間 137分
監督 マイク・ニューウェル
製作 スコット・スタインドーフ
製作総指揮 ダニー・グリーンスパン、ロビン・グリーンスパン、アンドリュー・モラスキー、クリス・ロー マイケル・ノジック、ディラン・ラッセル、スコット・ラステティ
原作 ガブリエル・ガルシア=マルケス
脚本 ロナルド・ハーウッド
編集 ミック・オーズリー
音楽 アントニオ・ピント
出演 ハビエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ヘクター・エリゾンド、リーヴ・シュレイバー、アナ・クラウディア・タランコン、フェルナンダ・モンテネグロ、マルセラ・マール、ウナクス・ウガルデ、ローラ・ハリング、ジョン・レグイザモ

■他の記事にも興味を持った方はINDEXへどうぞ!→INDEX

テーマ:洋画 - ジャンル:映画
映画 か行    Comment(2)  TrackBack(18)   Top↑


miyu
そうですよね。
男性は愛がなくても出来ちゃうんですものね。
そう言われてみれば、そうですよね〜。ふむふむ。
でもなんか、イマイチその心情が頭では理解できても
心がついていかず、最後良かったね〜と思えない自分がいました(;・∀・)
2008.09.24 Wed 23:54 URL [ Edit ]
dai
miyuさんへ

こんばんは★
やはりこの作品は男性か女性かというところが大いに評価のポイントになるとい思います。男性の愛のないセックスという感性は、女性には理解(?)できないかもしれませんね。ある意味それは人類の永遠の問題ですし・・・。

2008.09.25 Thu 00:06 URL [ Edit ]
管理者にだけ表示を許可する

TrackBackURL
→ http://dai4.blog44.fc2.com/tb.php/481-a7ee85ff

マイクロアドBTパートナーでおこづかいゲット!

事故で夫を亡くしたばかりのフェルミーナを訪れた昔の恋人・フロレンティーノ。 「この日をずっと待っていた。 今こそ永遠の貞節と変わらぬ愛を誓う。」と…。  怒りのあまり「出て行って!」と叫ぶフェルミナ。  「51年と9か月と4日、君に飢えて眠り、君を求めて目...
象のロケット 2008.08.08 Fri 10:57
愛する女性を奪うのではなく夫が死ぬまで50年以上待つ。この主人公の執念は滑稽でキモいのだが、見終わると美しく思えるから不思議だ。内戦とコレラのまん延に揺れる19世紀末のコロンビアを舞台に、心では初恋のフェルミナに純潔を誓いながら、現実には数百人の女性と肉体...
映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評 2008.08.12 Tue 09:16
ノーベル文学賞作家、ガルシア=マルケスの傑作小説の映画化。 51年9ヶ月と4日…たったひとりの女性を待ち続けた男の物語だ。 主役のフロレンティーノを、『ノーカントリー』でアカデミー賞助演男優賞受賞のハビエル・バルデムが“憑依したかのように”演
ketchup 36oz. on the table 2008.08.12 Tue 11:23
公式サイト。ガルシア=マルケス原作、マイク・ニューウェル監督、ハビエル・バルデム、ジョヴァンナ・メッツォジョルノ、ベンジャミン・ブラット、カタリーナ・サンディノ・モレノ、ヘクター・エリゾンド。食わせ者フロレンティーノ(ハビエル・バルデム)に騙されると酷い...
佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン 2008.08.14 Thu 21:52
ノーベル文学賞作家カブリエル・ガルシア=マルケスの「コレラの時代の愛」が原作のこの映画、50年にもわたる壮大な愛の物語です。ガルシア=マルケスとは誰か?1928年、コロンビア生まれ。1967年に代表作「百年の孤独」(邦訳・1972/1999年新潮社)を発表、大江健三郎など
とんとん・にっき 2008.08.15 Fri 07:01
{{{   ***STORY*** 事故で夫を亡くし、傷心で葬儀に臨む老いたフェルミナのもとにフロレンティーノが現われ「この日を待っていた。ずっと愛していたんだ」と告げた。1897年のコロンビア・カルタヘナ。郵便局員のフロレンティーノは、配達先の令嬢フェルミ
Cartouche 2008.08.16 Sat 11:41
うむ〜結構微妙な映画だった。スペイン語じゃなくて英語なのが少々萎える・・・
ポコアポコヤ 映画倉庫 2008.08.30 Sat 08:03
「コレラの時代の愛」試写会 九段会館で鑑賞 純愛小説が原作なんですと。 でも、これって純愛って言うんですかねえ。 でも純愛なんですよ。 一人の女性を生涯プラトニックに愛し続けたわけですから。 でも体はそうはいかなかったみたいで、精神的なものと肉体的な...
てんびんthe LIFE 2008.08.30 Sat 19:21
「コレラの時代の愛」、観ました。 ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの名作を映画化。1897年のコロンビアからストーリ...
クマの巣 2008.09.08 Mon 09:36
ガルシア・マルケスの小説が原作だから観た映画。 51年9ヶ月と4日、愛する女を待ち続けた男の物語。 と、紹介されているのだが、ロマンチックな話を期待した方はがっかりすること必然。 主人公フロレンティーノは自分を振って結婚してしまったフェルミーナを待つ一...
ペンギンはブログを見ない 2008.09.09 Tue 12:15
そもそもコロンビアがどこにあるのか。そんなことすら知らなかった私にその存在を強烈に知らしめたのが、1982年ノーベル文学賞を受賞したガブリエル・ガルシア=マルケス(Gabriel Jos Garc? M?quezの著書「予告された殺人の記録」である。ひ弱な都会っ子の私は、南米の熱...
千の天使がバスケットボールする 2008.09.10 Wed 22:24
「Love in the Time of Cholera」2007 USA “51年9ヶ月と4日”、一人の女性を待ち続けた男のロマンを描いたラヴ・ストーリー。 フロレンティーノ・アリーサに「ノーカントリー/2007」のハビエル・バルデム。 フェルミーナに「向かいの窓/2003」のジョヴァンナ・
ヨーロッパ映画を観よう! 2008.09.11 Thu 21:58
★★★ 恋は理屈じゃないから、ストーリーに抵抗はなかった。 フロンティーノは51年待った。 エライ。 でも、その間、600人以上もの女性と関係を持ったのだ。その数にも驚くけど、彼が他の女とセックスしてても、ずっと愛しのフェルミーナに貞節を誓ったつもりでいるのも
映画初日鑑賞妻 2008.09.12 Fri 16:16
 『51年9ヶ月と4日、 君に飢えて眠り、 君を求めて目覚める。』  コチラの「コレラの時代の愛」は、ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの同名小説を映画化した8/9公開のPG-12指定のラブ・ストーリーなのですが、観て来ちゃいましたぁ〜♪19世紀後半〜2...
☆彡映画鑑賞日記☆彡 2008.09.24 Wed 23:52
事故で夫を亡くし、傷心で葬儀に臨む老いたフェルミナのもとにフロレンティーノが現われ「この日を待っていた。ずっと愛していたんだ」と告げた。1897年のコロンビア・カルタヘナ。郵便局員のフロレンティーノは、配達先の令嬢フェルミナと恋に落ちる。しかし、娘を裕福な名
映画な日々。読書な日々。 2008.09.26 Fri 00:23
 LOVE IN THE TIME OF CHOLERA  19世紀末のコロンビア。電信局配達員のフロレンティーノは、美しい少女フェル ミーナを見初め、恋に落ちる。...
真紅のthinkingdays 2008.10.04 Sat 17:25
1897年、コロンビア。 郵便局員のフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は、配達先の令嬢フェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)と...
心のままに映画の風景 2008.11.28 Fri 16:34
ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの名作を、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のマイク・ニューウェルが映画化。内戦とコレラのまん延に揺れる19世紀末から20世紀前半のコロンビアを舞台に、半世紀にわたって一人の女性への思いを貫いた男の純愛を描...
サーカスな日々 2009.10.24 Sat 00:06
Template by まるぼろらいと FC2ブログ(blog)