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2008.05.31 Sat
干物女よりハマってる

Bokuno_kanojyoha_saibougu

【Story】
21歳の“僕”(小出恵介)を救うために未来の“僕”が現在の自分に送ったという最高にキュートな“彼女”(綾瀬はるか)は、やることなすことすべてが大胆でラフなサイボーグだった…。

評価 ★★☆☆☆(2.9P)

【感想】
サイボーグではなく“アンドロイド”という表記が正しいだろう。Ranking

〜以降ややネタばれあり〜
この映画は終始、監督クァク・ジェヨンが綾瀬はるかをサイボーグとして、可愛く撮ろうということだけに注力してできた作品であることは観た人の多くが感じるだろう。そのために、それ以上でもそれ以下でもない作品に仕上がっていることは確かだ。
Bokuno_kanojyoha_saibougu

この作品、出演者は日本人だが、監督がクァク・ジェヨンなので作りは韓国映画。韓国映画のコメディはたまにツボにはまる時もあるが、時代錯誤の純愛映画というジャンルは、得てして安易に感じて仕方がないことが残念だ。それを象徴するが如く、冒頭、綾瀬はるか演じる謎の美少女が、小出恵介演じる主人公ジローの前に現れ、彼女の破天荒振りで彼を散々振り回し、彼の人生に強烈な印象が残るような誕生日にするというところまでは、韓国コメディ要素満載てな感じで倫理的にはどうかと思うが十分楽しめた。そんな彼女が、その夜を機に消えた辺りから、物語は徐々に崩れだす。その後1年ぶりの“僕”の誕生日になんと、『ターミネーター』をまんまパクった登場シーンで、彼女が再来する(流石にではないが…)。この彼女は以前と容姿は同じなのだが、なんと“サイボーグ”だったのだ。それも“僕”の命を助けるために、未来のジローが送りつけたというのだから、とんでも展開フラグがビンビンに立ちまくりってなわけである。
Bokuno_kanojyoha_saibougu

まあここからは、『絶対彼氏』も真っ青な、“ジローとサイボーグの楽しい共同生活”が繰り広げられる。買い物に行ったり、大学の授業に一緒に出たり、ちょっとHなことをしようとしたりと、美男美女の微笑ましい映像をレッドカーペットの“中笑い”ぐらいの笑を交えながら流していく。特に買い物のシーンでは、綾瀬はるかのファッションショーなどを持ってきており、観ている男は絶対に「こんな彼女ほしい」と思うに違いない。

とまあここまでは百歩譲って許そう。だが中盤のジローの子供のころの村に一緒に行くあたりから、物語は総崩れだ。今どきの若者の故郷が昭和の初めのような田舎村だったという時空を捻じ曲げたかのような展開やロボットのロボットダンス。そしてその後には、まさかこの時期でのこの展開というように、なかなか笑えない展開が繰り広げられるのだ。もうこうなると、何が起こっても怖くないとんでも展開というものである。まあ結局のところ、この監督お得意の二転三転させることで泣かせようとするのだが、どうもタイムパラドックスなどの知識が邪魔をして泣かせてもらえない。まあ流石にこんなとんでも展開に仕上がっている作品である以上、タイムパラドックスなんていう話を持ち出すことは野暮な話か(笑)
Bokuno_kanojyoha_saibougu

まあ展開はお粗末極まりないのは事実だが、この作品を最底辺まで持っていかなかったのは、冒頭でも言った通り、綾瀬かるかの力の賜物だろう。2時間の半ば退屈なストーリー展開ではあるが、彼女の魅力が画面いっぱいに溢れているため最後まで観いってしまう。特に監督はまさに綾瀬はるかのどこを撮れば良いかをじゅうじゅう理解しているため、胸越しに小出を映すという不思議なアングルを持ってきたり、ベッドに倒れるシーンでの妙な揺れ具合などのサービスカットを多用してくるのだ。まさにスカーレットに恋したウッディ・アレンがスカーレット・ヨハンソンを綺麗に映したのと同じ現象が本作では、クァク・ジェヨンが綾瀬に恋をしたという形で再実行され、120点の綾瀬の表情、仕草、言葉などが映し出されたのである。

本当にこの綾瀬のキャスティングがこの作品を窮地から救ったと思う。まさに主人公のジローだけではなく、映画自体も救ったサイボーグ綾瀬はるかだった。綾瀬ファンは是非劇場へ向かわれたし!!

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製作年度 2008年
製作国 日本
上映時間 120分
監督 クァク・ジェヨン
脚本 クァク・ジェヨン
撮影 林淳一郎
音楽 大坪直樹
出演 綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、吉高由里子、斉藤歩、田口浩正、遠藤憲一、小日向文世、竹中直人、吉行和子

テーマ:邦画 - ジャンル:映画
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