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2008.01.18 Fri
I Wanted To Love This Film With Characters

Sweeney_Todd

【Story】
19世紀のイギリス。無実の罪で投獄され、その首謀者に妻も娘も奪われた男(ジョニー・デップ)が、名前も姿も変え、ロンドンのフリート街へ戻ってくる。15年ぶりに理髪店を再開した彼は、理髪師スウィーニー・トッドとして腕を振るい始めるが、彼は目に狂気を宿らせながら、かつて自分を陥れた男への復讐に燃えていた…。

評価 ★★★☆☆(3.9P)

【感想】
マクドナルドのアップルパイを食べつつ執筆完了。Ranking

〜以降ややネタばれあり〜
ジョニー・デップの殺人鬼作品は本作で2度目。1作目は言わずもがな『フロム・ヘル』で、切り裂きジャックを追う警部。そして今回2作目は、警部とは真逆の殺人鬼・スウィーニー・トッドとして登場します。“切り裂きジャック”が現実にあった事件をモチーフにしているのに対して、本作のスウィーニー・トッドは“都市伝説”をモチーフに描かれています。都市伝説と言えば、「ファストフード店のハンバーガーにはミミズや巨大な鼠の肉が使われている」なんていう、信じるか信じないかはあなた次第ですというやつ。身近で起こりそうなことから世間に広がった噂話です。因みにジョニー・デップが主演した映画の中に『スリーピー・ホロウ』なんていう、アメリカの都市伝説をモチーフにした作品もありました。
Sweeney_Todd

さてそんな都市伝説の中でも本作の話は、非常に長く継承されている都市伝説の中でも老舗中の老舗の話なんです。無差別に殺人を繰り返す理髪師と、彼の殺した人間をミートパイにして繁盛する食堂の物語で、ブロードウェイのミュージカル版は、トニー賞を8部門も受賞したという良作です。その出来上がっている作品を、ティム・バートンとジョニー・デップというゴールデンペアが映画にしようというのだから話題性は必至です。
Sweeney_Todd

そんな話題作でも、ジョニーの容姿は相変わらずかなり奇怪に仕上がっています。どうしても“ジョニー×ティム=ジョニーのおどろおどろしいメイク(色白顔)”となることが多いのです。初めての彼らの作品『シザーハンズ』では、ジョニーは両手がハサミの人造人間、最近では『チャーリーとチョコレート工場』での人間嫌い工場長ウィリー・ウォンカなどメイクに個性が光るキャラクターが彼らの作品のある意味持ち味となっています。しかし、今までの作品はそんな容姿が奇異なキャラクターにも拘らず、どこか愛すべき点が見受けられ、風変わりな容姿に反比例し、なんだかんだ作品を好きになってしまうのです。
Sweeney_Todd

それが本作では今までよりも、キャラクターを好きになるという感覚が弱くなったように思えます。スウィーニー・トッドという完成されたキャラクターなので、彼がなぜ殺人を犯すのかという設定は重々承知しているのですが、そのことがかえって「キャラクターごと作品を好きになる」という今までにあったものを邪魔してしまっていたのです。知っていたが故に、スウィーニーの設定が甘く、いつものような用意周到なまでの人物描写がなされていなかったのです。折角の良作、折角の名コンビなのでそこには注意を払ってほしかったです。
Sweeney_Todd

ただこのような発言は彼らの作品が好きだから故の発言であり、一見すれば非常に良くできている作品であると思います。血飛沫は出るんですが、人物やバックの色をダークにし、血の真紅を極端に目立たせることで『シン・シティ』のように残酷さよりも、映像美を際立たせることで、スプラッター映画であるにもかかわらず、他のスプラッター映画のような不快感を非常に軽減していました。この点だけを見ても、ティム・バートンの巧さを十分に伺えます。
また、ミュージカル映画なので大事な歌台詞なんですが、違和感という違和感は特になかったように思います。ゴールデン・グローブ賞受賞だけあってジョニーは非常に良かったですし、ヘレナやサシャも申し分なかったです。そしてトビー役のエドワード・サンダースが大人顔負けの演技でいい味をだしていました。実際のところ、このトビー役がダメ役者だと締まるところも締まらないですからね。

とまあミュージカル映画なので、好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思いますが、私としては及第点を十分上げられる出来だったと思います。ただ、もう少し人物描写をしっかりしてくれていればと思うと勿体ない作品でした。

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原題 SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET
製作年度 2007年
製作国 アメリカ
上映時間 117分
監督 ティム・バートン
製作 リチャード・D・ザナック、ウォルター・パークス、ローリー・マクドナルド、ジョン・ローガン
製作総指揮 パトリック・マコーミック
原作 スティーヴン・ソンドハイム、ヒュー・ウィーラー
脚本 ジョン・ローガン
出演 ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター、アラン・リックマン、ティモシー・スポール、サシャ・バロン・コーエン、エドワード・サンダース、ジェイミー・キャンベル・バウアー、ローラ・ミシェル・ケリー、ジェイン・ワイズナー

テーマ:洋画 - ジャンル:映画
映画 さ行    Comment(7)  TrackBack(14)   Top↑


コジロー
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2008.01.19 Sat 17:01 URL [ Edit ]
サファイア
スプラッターでミュージカルなんて
珍しいですよね。

俺はこのコンビが
好きなんで観に行こうと思います。

ランクリしていきます
2008.01.19 Sat 17:18 URL [ Edit ]
dai
サファイアさんへ

コメント有り難うございます☆
スプラッターを描いたミュージカルはなかなかないですし、ジョニー&バートンが好きなのなら十分楽しめると思います。

是非観たら、感想をお聞かせください♪
2008.01.19 Sat 17:36 URL [ Edit ]
メビウス
daiさんこんばんわ♪

昨今の『海賊映画』や『チャリチョコ』でジョニー・デップのファンになった方から観れば、このスウィーニー・トッドという存在はかなり異質に見えるかもしれませんね。エドワードやウォンカ同様個性が際立っていますけど、狂気と復讐の塊のようなトッドは果たして好きになれるかどうか・・(汗)
でも自分も初めて聞いた、ジョニーの低音ボイスで歌う姿は一見の価値アリかと思いますね。ゴールデン・グローブ賞を受賞しただけあって、やはり歌い方も上手かったんでしょうね。
2008.01.20 Sun 17:23 URL [ Edit ]
MAしゃま
daiさん、初めまして〜♪
TB,ありがとうござました<(_ _)>
人物描写の点では今までの作品とは何かが違うような気もしますが、
あの時代背景の老舗ミュージカル映画としては良かったと思います。
殺人鬼というキャラクターだからこそ万人受けはないと思いますけど、
バートン×ジョニーの素晴らしい世界感に浸れて素晴らしかったと思います。
2008.01.21 Mon 10:35 URL [ Edit ]
dai
メビウスさんへ

コメント有り難うございました☆
ジョニーの低音ヴォイスは十二分に聞きごたえがありましたね。それにあの狂気に満ちた役柄はジョニー・デップファンの評価は上々っぽい気がします。ただ一般人の方は少し苦手意識があるかもしれませんね。
2008.01.22 Tue 01:38 URL [ Edit ]
dai
MAしゃまさんへ

コメント有り難うございました★
老舗の独特のミュージカルなので、明るく楽しいミュージカルに慣れた一般人には受けが悪いかもしれませんね。でもあの世界観は一見の価値があると思います。
2008.01.22 Tue 01:42 URL [ Edit ]
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