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河童のクゥと夏休み


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原マジック

河童のクゥと夏休み

【Story】
夏休み前のある日、康一が学校帰りに拾った石を洗っていると、中から河童の子どもが現れた。 第一声から「クゥ」と名づけられた河童は人間と同じ言葉を話し、初めは驚いた家族もクゥのことを受け入れ、クゥと康一は仲良しになる。やがてクゥが仲間の元に帰ると言い出し、康一はクゥを連れて河童伝説の残る遠野へ旅に出る…。

評価 ★★★★☆(4.4P)

【感想】
“河童クンと夏休み”だとパッと見思ったのは私だけでしょうか?→Ranking

~以降ネタバレあり~



本作はクレヨンしんちゃんの映画の中でも、完成度の高い作品である『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』や『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』の監督、原恵一が力を注ぎこんで作り上げた作品です。一見すると、夏休みの公民館で、お役所の方々が“健やかな子供を育てよう”という謳い文句で放映している児童映画のように見えるんですが、これがまたそんな範疇をするりと超えてくれる優良作品に仕上がっているんです。
河童のクゥと夏休み_1

ストーリーを簡単にいえば『E.T.』のようなお話ですね。河童と河童を拾った子どもと、その家族のふれ合いから、そして河童の存在が近所しいては日本中にバレ大騒ぎになり、河童を河童の住みやすい所に戻してあげるという感じです。まあ、ストーリーだけ見れば100人中95人くらいは容易に想像できるような単純ストーリーで、非常に凡作のように見えるんですが、この作品の秀逸な所は扱っているテーマなんですね。“河童”や“妖怪”なんていう非現実的なモノを扱って構成されているのにもかかわらず、物凄いリアリティーを感じることができるんです。
登場人物は子供を対象にしたクソ映画のように、“いい人”だらけではありません。冒頭での河童の父親をぶった斬る侍、マスコミ、友達をいじめる子ども、上原家を利用しようとする人たち、河童を上辺だけ好む人、完全に嫌う人というように、嫌な奴らが満載です。そして、いい人として描いていた上原家自体もマスコミに騒がれ変貌する兆候を垣間見ることができます。このように人間の不安定さ、嫌な面を見せつけることで巧く描いています。
さらに、クゥを拾った川の変貌、クゥと康一が行った遠野の自然とそこでの観光客を集客するための自然の加工など、自然の正と負の面を対比させることで“環境破壊の愚行さ”を観ている人に訴えているなんてところにも巧さを感じました。そんな重きテーマを扱っているにも関わらず、観ているこちらを飽きさせないあたりが原マジックなんですね。
河童のクゥと夏休み_2

さて、そんな原マジックで現代社会の問題を提起してくれた本作ですが、監督が監督だけに面白さも散りばめられています。上原家の家族構成が子供からペットに至るまで、クレヨンしんちゃんの野原家と全く同じなんですね。そんな構成や、東京タワーなど、クレヨンしんちゃんファンのツボをついた演出も散りばめられている辺りいい意味で憎らしかったです。
河童のクゥと夏休み_3

このように現代社会の問題提起、クレしんファンのツボを見事についている本作で最も裏切られたのは、オッサンという名の犬でしたね。河童のクゥでも、康一もなく、オッサンと名付けられた飼い犬が見事に観ている人を感動の渦に巻き込んでくれました。オッサンの前の飼い主との生活、康一との出会い、クゥを追い詰められた状況から助け出す途中で車に轢かれるシーンすべてがオッサンの良い意味での裏切り、即ち涙を誘発してくれました(まあ少し、オッサンの死んだ時の上原家の対応には疑問符が浮かびましたが・・・)。
さらに感動という点でもう一つ、クゥと康一の別れるラストシーンなんかも非常に素っ気なく、大げさに盛り上げることもないため、心地よい余韻だけ残し観終わることができました。だいたい、子供向けアニメって最後で無駄に頑張って台無しにするものが多いんですがこの点でも非常に良かったです。
河童のクゥと夏休み_4

このように様々な問題提起、感動、余韻の残るラストとどれをとっても一級品の作品でした。こういう作品こそ、無駄に大人びているこどもから、無駄に子供っぽい大人に観て何かを悟ってほしいですね。この夏一番のお勧め映画です。


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製作年度 2007年
製作国 日本
上映時間 138分
監督 原恵一
原作 木暮正夫
脚本 原恵一
音楽 若草恵
出演 田中直樹 、西田尚美 、なぎら健壱 、ゴリ 、冨沢風斗 、横川貴大 、松元環季 、植松夏希
テーマ : アニメ    ジャンル : 映画

Trackbacks

この夏、私が一番見たかった映画。やはり名作でした。
 評価:★!!   クゥとオッサンに涙度:100% 評価表(★:絶賛! ☆:面白い! ◎:良かった♪ ○:普通 △:ややつまらない 凹:ヘコむ ×:観ちゃいけない) 『あらすじ』 学校からの帰宅途中、
【監督】原恵一【声の出演】田中直樹/西田尚美/なぎら健壱/ゴリ/冨沢風斗/横川貴大/他【公開日】2007/7.28【製作】日本【ストーリー】夏休み前のある日、康一は学校の帰りに拾った大きな石を家に持って帰り、それ
人気ブログランキングの順位は?何百年もの時を超え康一の家にてやってきたちいさな訪問者名前はクゥ人間の世界に迷い込んだ、河童のクゥと少年・康一が贈る感動の物語人間の友達ができちまった。
きっちり作ってきましたね~。日本のアニメは世界に誇れるといいますが、この作品、技術的なことだけではなく内容もいいです。数年に一度の作品ではないでしょうか。
これ、子供向けですか・・?勿体ない、オトナも十分満足できますよ!レビュー評価があまりにも高いので気になったが、「河童のクゥと男の子の友情感動物語」くらいに思っていたら、予想外、感動だけじゃないよ、なんでこんなに頷けるんだろう、そしていろんな....

Comments


TBありがとうございました
期待にたがわず、とってもいい作品でしたね。
私も見ているうちに、これはしんちゃんちの5年後か!なんて思ってましたが、一緒に行った子供たちは、そんなことは別に思わず、純粋に見てたようです。
この映画もとってもキタのですが、またしんちゃんも撮ってもらいたいなあ、と思ってます。
 

 TBありがとうございますm(_ _)m

 観る前との印象とは裏腹に、これほど
の感動と衝撃を受けた映画は久々だっ
た気がします。実は、たましょくの家に
もオッサンと同じ運命を辿ってしまった
犬がいただけに、あの場面のやるせな
さは、言葉に出来ません。

 上辺だけを取り繕った作品は数あれ
ど、子供にも現実的な人間の愚かさを
見せることで、考えさせることの出来る
作品ですね。
 
sakuraiさんへ
コメントありがとうございます。

子供達はクレしんの5年後くらいなんて違った視点、1マイクロも思っていないでしょうね♪

最近のクレしんは少し肩透かしなので、私も原恵一にはまた撮ってほしいと思っています☆
 
たましょくさんへ
たましょくさんの家にもオッサンと同じ運命を辿った犬がいたんですね...、非常に感慨深かったでしょうね。

それにしても本当にこういう良作こそ、子供にきちんと見せるべきだと私も思いました。
 
似通ってる
daiさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

なるほど、E.Tとは言いえて妙♪向こう側で公開すると受けるかもしれませんね。あるいは『PAKURI(パクリ)』って言われるか・・・w
そいえばクレヨンしんちゃんでは『野原』ですけど、本作では『上原』と似通ってるところが確かに多い。こういう細かくクスッとさせられる部分は大人が楽しめる所でもありますね。
 
メビウスさんへ
コメントありがとうございます☆

『PAKURI』・・・言われそうですね。そしてNYタイムズあたりに叩かれそうですねw

上原家と野原家の類似点はたくさんあったので、見つけるとなんとなく優越感に浸ることができましたw
 

こないだ見ました。とても感動しました。
残念なのが客入りが悪いことです。今の所はあまりヒットしていません。しかし、ヒットして欲しいです。後日人気が出る可能性は高いでしょうという人もいますのでそれにかけたいです。「時をかける少女」は宣伝もほとんどしていなくて、上映映画館も少なくテレビのバックアップもなしにクチコミだけでヒットしロングランになり、日本アカデミー賞を取りました。河童のクゥもそうなって欲しいです。管理人さんはどう思いますか?クチコミで後日人気は出ると思いますか?それとも忘れ去られてしまうのでしょうか?僕は、この映画は忘れ去られてほしくありません。
 

京都に住む男子大学生さんへ

コメントありがとうございます☆
私が観た時も、お客の入りは少なかったです…。
今後のヒットという可能性に関しては、夏休み期間は少し難しいかもしれませんね。やはり夏は子供がかなりの占有率を占めると思いますので、ポケモンやハリー・ポッターなんかに流れてしまうでしょうね。それに絵が少し癖のあるものなので、観ず嫌いという人も多いのでは?
ただ、ヒットするしないに関わらず、私自身もこの手の良作は忘れ去られてほしくないと思っています!
 

お久しぶりです。
河童のクゥで一番感動したのがラストでクゥが「父ちゃん、ごめん、俺、人間の友達ができたよ」というシーンです。そう言って、クゥは涙を流します。涙を流した理由ですが管理人さんはなぜだと思いますか?
僕は、殺されたお父さんのことや康一一家や菊池のことなどさまざまなおもいがよぎったからだと思います。このシーンは涙なしには見れません。よかったねクゥと言ってあげたいです。康一とクゥが再び会えることを信じたいです。
 

京都に住む男子大学生さんへ

再びコメントありがとうございます☆
お久しぶりです!!
おっしゃる通りで、様々なことがクゥによぎったのだと思います。人間に殺された父親のことは勿論、オッサンや康一一家との思い出なんかが一気にフラッシュバックしたのでしょうね。
私も康一にクゥが会えるということを願いたいです。
 

お久しぶりです。
こないだ京都でオールナイトがあったので行きました。
ラストでクゥが「父ちゃん、ごめん、俺、人間の友達ができたよ」といった後に風が吹きます。
これは推測なのですが、この風はクゥのお父さんが吹かせたのだと思います(龍を呼んだ時と同じように)。
「あやまらなくていいんだよ。人間のともだちができてよかったね」という意味を込めて。そう信じたいです。
 

京都に住む大学生さんへ

この作品は、京都に住む大学生さんが述べたことも含め、多くの事象を現象という手法を用いることで視聴者に考えさせるように作られていますね。
 

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