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あるスキャンダルの覚え書き


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Possessive feeling

Notes_on_a_Scandal

【Story】
ロンドン郊外の中学校で歴史を教える初老のバーバラ(ジュディ・デンチ)は、若く美しい新任の美術教師シーバ(ケイト・ブランシェット)に興味を抱く…。

評価 ★★★☆☆(3.5P)

【感想】
人の日記は見てはいけません。

~以降ややネタばれあり~

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冒頭、バーバラ(ジュディ・ディンチ)は

「誰もが私に秘密を打ち明ける。私は誰に打ち明ければいい?・・・あなた、あなただけよ。」と言い本作は始まります。

この“あなた”とは擬人化された日記帳のことで、本作はこの擬人化された日記とバーバラ、シーバ(ケイト・ブランシェット)の間で起こる現実味のあるミステリアスな話なのです。
Notes_on_a_Scandal_1

本作の中で印象深いものとして、バーバラから垣間見える独占欲という悍ましい欲望があります。歴史上ではナポレオンにしろチンギス・ハンにしろ織田信長にしろ、この悍ましい欲望があってこそ大成したのですが、この悍ましい欲望は大成する者だけが大成するために持っているという欲望ではなく、私たちのような一般人も十分持ち合わせている欲望です。顕著なところで男女仲にて頻繁に存在しているように思えます。誰でも相手を1度や2度、束縛したいなんて大なり小なり思ったことがあるのではないでしょうか?
相手を思うがあまり自分のものにしておきたく思い(孤独になりたくなく)、負の妄想をし、そこから嫉妬し、脅迫観念を持ち…結局は定石通りに破滅(孤独)へと向かっていくんですね。
本作でも、男女仲ではありませんが、バーバラの独占欲が増してしまったがため2人の関係は破滅へと向かっていきます。また少し気になったのですが、様々なレビューで本作の独占欲を“ストーカー”という単語を使って表現していました。ストーカーと言ってしまえばそれまでですが、そのような浅はかな言葉だけで表すには軽率かと私自身感じましたので私は独占欲という単語を用いたいと思います。
Notes_on_a_Scandal_2

そんな強い独占欲を持ったバーバラと、若い女教師シーバですが、各々の生い立ち、社会的地位、生活環境(スタイル)といった外面は完全に異なっています。しかし、彼女たちは共通の感情(内面)を持っています。それは“孤独”ということです。そのために全く異なる双方でも、ちょっとしたことでリンクして仲良くなってしまうんです。このような負の感情というものは、結構親近感がわくファクターです。『The OC』や『プリズン・ブレイク』のようなドラマの中でもよく使われている演出で、具体的によくあるのは、カウンセリングで仲良くなる人たちなどですね。
Notes_on_a_Scandal_3

そんなことはさておき、孤独という共通点で仲良くなった2人ですが、孤独という感情は他人と共有するだけでは決して埋められるほど安易なものではありません。そこで若い女教師シーバは、金持ちが万引きをするように、モラルに反する行為いわゆる非日常にてスリルを味わい、孤独さを埋めていました。このシーバが行った過ちというのは、教師という立場でありながら教え子スディーヴン(アンドリュー・シンプソン)と関係を持つという聖職者が最もやってはいけない行為なのです。こうなるともうシーバは完全なる性職者です。そんな性職者シーバはこのモラルに反した行為を幾度も幾度も続けていきます。
一方、表の顔として共通ファクターを持ったバーバラと仲良くなり、家に招いて人生の不満や夢を打ち明けることでさらに仲が親密になっていっていました。そんな矢先、彼女たちが勤めるセントジョージ校での演芸会が行われた夜に、まさかのまさかバーバラにシーバは生徒との情事を見られてしまいます。
Notes_on_a_Scandal_4

ここからバーバラの人一倍に強い独占欲と、シーバの過ちを見られてしまったための後ろめたさが混ざり合い、一気にシーバとバーバラの関係が混沌としていきます。もう本当のカオスです。このカオスの中で、シーバとバーバラの均等の取れていない奇怪な関係が続いていきます。この状況で第三者や観ているこちらは完全にこの2人がおかしいと感じるのですが、当事者であるシーバとバーバラは気づきません。この状況が非常に怖い反面、面白く感じます。そんな奇怪な関係も最終的には、バーバラの日記というものをシーバが見ることで完全に崩れるのですが、もしバーバラがもっと用意周到に行っていたのなら・・・永遠にこの関係が続いていたのですかね?考えただけでも戦々恐々としてしまいます。さらにバーバラはラストで、次のターゲットに完全ロックオンしていましたので今後どうなっていくのでしょう。バーバラのように独占欲が度を超えると、もうある意味モンスターですね。私自身、あまり独占欲はないと思いますがこの映画を見てさらに、こうはならないようにしようと思いました。度を超えた独占欲ってものは周りをも不快にさせ、とても醜くいですね。
Notes_on_a_Scandal_5

とつらつら長文を書きましたが、この作品演出自体としてそこまで目新しいものはなく、映像でも惹き付けるというレベルのものではありませんでした。
ただ主演のジュディ・デンチの奇怪ぶりやケイト・ブランシェットの少し抜けている感じの演技が非常にうまくバーバラ、シーバにドンピシャにはまっていました。好き嫌いの別れる作品であることは事実です。


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原題 NOTES ON A SCANDAL
製作年度 2006年
製作国 イギリス
上映時間 92分
監督 リチャード・エアー
製作総指揮 レッドモンド・モリス
原作 ゾーイ・ヘラー
脚本 パトリック・マーバー
音楽 フィリップ・グラス
出演 ジュディ・デンチ 、ケイト・ブランシェット 、ビル・ナイ 、アンドリュー・シンプソン 、トム・ジョージソン 、マイケル・マロニー 、ジョアンナ・スキャンラン 、ショーン・パークス 、エマ・ケネディ 、シリータ・クマール 、フィル・デイヴィス 、ウェンディ・ノッティンガム
テーマ : 洋画    ジャンル : 映画

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あるスキャンダルの覚え書き(2006 イギリス) 原題   NOTES ON A SCANDAL   監督   リチャード・エアー    原作   ゾーイ・ヘラー      脚色   パトリック・マーバー         撮影   クリス・メンゲス                 
 『彼女の恋の相手は15歳だった』  コチラの「あるスキャンダルの覚え書き」は、ゾーイ・へラーの同名ベストセラー小説の映画化で、6/2公開になったR-15指定のサスペンスなのですが、観て来ちゃいましたぁ~♪  2006年アカデミー賞で主演のジュディ・デンチが主演女
彼女の恋の相手は15歳だった

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