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硫黄島からの手紙


Category: 映画 あ行   Tags: ---
冷めた感覚

Letters_From_Iwo_Jima

【Story】
戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、アメリカ留学の経験を持ち、西洋の軍事力も知り尽くしている陸軍中将の栗林忠道(渡辺謙)が、本土防衛の最後の砦ともいうべき硫黄島へ。指揮官に着任した彼は長年の場当たり的な作戦を変更し、西郷(二宮和也)ら部下に対する理不尽な体罰も戒めるなど、作戦の近代化に着手する…。

評価 ★★★★☆(4.3P)

【感想】
『パール・ハーバー』のようにアメリカ人の描く日本というものには大いに違和感を持つ私だが、多くの方のレビューを見ても評価が高かったため半信半疑で鑑賞してみることにしました。→Ranking

~以降ネタバレあり~




アメリカ側が5日で終わると思っていたこの戦いを36日間も守り通した多くの日本兵。その事実から、1日でも長く祖国を守りたいという思いは戦争映画故にひしひしと伝わってきましたが、私はその事実よりむしろ、主役の渡辺謙演じる栗林忠道ではなく、二宮和也演じる西郷昇に焦点を当て彼の視点からどんな極限状態になっても“生きる”という重要なテーマを根本として描かれたことに凄さを感じました。そしてその生きるというテーマに対して、何よりもアメリカ人のクリント・イーストウッド監督がアメリカも日本も平等に偏見なく客観視して描いていることに非常に敬意を表したいと思えるぐらいこの映画のデキは良かったです。下手な日本人監督が作ったのでは制作費や能力の問題からもこのような素晴らしい作品にはならなかったでしょうね。
Letters_From_Iwo_Jima_1

この映画のデキの良さを物語る点としては、俳優人を抜きにしては物語れないと思います。まず、主役である栗林忠道を演じた渡辺謙はアメリカにいた経験があるが、祖国のために戦場にいる指揮官を崇高に演じており、合間合間に見せる家族への思いには直接描写はされていませんが画面を通してヒシヒシと伝わってきました。次に西竹一中佐を演じた伊原剛志はロサンゼルス・オリンピックの馬術競技金メダリストでアメリカ人の素晴らしさを知る泰然自若な役を素晴らしく演じていました。そして軍国主義者に徹するが結局は自分主義で非常に愚かな伊藤大尉を中村獅童が巧く演じていたと思います。
この3人のうち渡辺謙と伊原剛志が演じた役はアメリカの良さを知っており、中村獅童の演じた役は“アメリカは完全に敵”という完全に分離した思想の違いを描いたことが妙なリアルさを表していました。
Letters_From_Iwo_Jima_2

しかし、この3人よりもやはり本作は二宮和也演じた西郷昇がなによりも際立っていた印象を受けます。特に設定が現代人受けするように感じたのは私だけでしょうか。私の印象としては戦場下にいた人間は「大日本帝国万歳」とか「天皇万歳」みたいな印象を持っていたのですが、本作の二宮演じた西郷はどうも戦争に対して冷ややかです。冒頭のシーンでも「こんな島、メリケンに渡しちゃえばいい」なんて台詞を吐くし、洞窟の中のシーンでも「俺たちは死ぬ筋書きなんだろ」なんて自暴自棄になっているし、これらから現代人特有の冷めた感覚が妙に伝わってくるため西郷に感情移入してしまい、あたかも自分が画面の中にいるかのような臨場感を得られました。
この作品を見るまでは、二宮はただの顔だけのバカなアイドルだと思っていましたが少し見直しました。
Letters_From_Iwo_Jima_3

映像に関してはハリウッドの戦争映画なので硫黄島での日本兵とアメリカ兵との迫力ある戦闘シーンは非常に見応えがありましたし、そんな戦火の中、洞窟内で日本兵にアメリカ兵が銃剣で殺されるシーンと「死んで靖国で逢おう」といい自害するシーンは衝撃的でした。
Letters_From_Iwo_Jima_1

現在の日本のように安全な世の中に生きている戦争を知らない私にとって、戦争映画自体実際にあったこととはいえ、どうしてもFictionのように見えてしまいがちですが、本作は今までの戦争映画とは異なり、胸に何かを残す映画でした。最後にもう一度、クリント・イーストウッドに敬意を表したいです。


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原題 Letters From Iwo Jima
製作年度 2006年
製作国 アメリカ
上映時間 141分
監督 クリント・イーストウッド
製作総指揮 ポール・ハギス
原作 栗林忠道 、吉田津由子
脚本 アイリス・ヤマシタ
音楽 クリント・イーストウッド
出演 渡辺謙、二宮和也 、伊原剛志、加瀬亮、松崎悠希、中村獅童、裕木奈江

         
テーマ : 洋画    ジャンル : 映画

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世界が忘れてはいけない島がある。 【関連記事】 「父親たちの星条旗」

Comments


TBありがとうございました。

この映画がもう一度観たくなる
的を射たレビュー。
胸に深く突き刺さりました。
 
えいさんへ
そう言ってもらえるとうれしいですね☆
私も、もう一度観てみようと思います。
 
払拭
daiさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪

自分も観るまでは二宮の演技に多少の不安も抱えていましたが、実際の彼の演技は自分の疑問を見事に払拭してくれましたね。やや軽口な口調は若い世代の方に共感してもらうためなのかもしえませんが、この映画の素晴らしさは二宮や渡辺謙といった俳優陣の隙の無い完成された演技もあってこそですね。
 
メビウスさんへ
俳優陣の隙の無い完成された演技は本当に凄いと思いました。
こういう点からもイーストウッドの徹底ぶりが伺えますね。
 

こんばんわ。
TB&コメントありがとうございました。
日本での地上戦、と言えば沖縄ばかりが今まではクローズアップされていたけれど、この映画で硫黄島で散っていった人々にもようやく目が向けられることになった気がします。
加熱しすぎてるのがまたどうか、、と思うけれど・・・
 
PINOKIOさんへ
コメントありがとうございます。
確かに、硫黄島が昨年末からこの映画のおかげで加熱していますね。沖縄の惨事しか知らなかった人がこの事実を知るということは良いような気がしますが、無意味に盛り上がりすぎるのも・・・。結局は諸刃の剣のような気がします。
 

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