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少年は残酷な弓を射る


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SHE NEED“ED” TO TALK WITH KEVIN

we_need_to_talk_about_kevin

【Story】
作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、妊娠を機にそのキャリアを投げ打たざるを得なくなる。それ故に生まれてきた息子ケヴィン(エズラ・ミラー)との間にはどこか溝のようなものができてしまい、彼自身もエヴァに決して心を開こうとはしなかった…。

評価 ★★★☆☆(3.8P)

【感想】
アメリカの高校生銃乱射事件や、神戸の惨殺事件など少年が起こす残虐な事件と言うのが時折起こる。私たち第三者としては起きたことに対して、ニュースで入ってきた加害者の過去の人生がその事件に対しての付加情報になり、いくら残虐だろうが、余程でない限りその後(裁判のニュースぐらいは耳にするだろうが)を追うこともない。ただ加害者含めその家族の人生はその事件という基点で終わるわけがなくその後も続くというのは紛れもない事実。本作も、時間軸をある事件が起きた日を基点として、その事件後の加害者家族の描写に、それまでの過去を織り交ぜながら描写させ、事件の全貌を徐々に明かしていくという構図を持った作品になっている。

そんな話は作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)の視点で描かれる。彼女の住む家や車にはあからさまに嫌がらせだと分かる赤ペンキがぶちまけられており(※この物語の赤の使い方は巧い)、街では女性からビンタ、スーパーでは卵を割られるという日々。そんな彼女は今や作家ではなく生計を立てるために旅行代理店での雑用をし、家に帰ればストレスから酒と睡眠薬が手放せない。そんな彼女には息子がいるのだが、その息子は刑務所にいる。彼が刑務所入った事件こそが、彼女の人生を転落させたのだ。

この物語、冒頭でも書いたとおり、事件日を基点として過去と現在を交互に見せる演出を取っている。事件を起こしたケヴィン(エズラ・ミラー)という悪魔がどうやってできたのかという過去と、ケヴィンによって崩壊させられた人生において、過去を振り返ることでケヴィンを理解しようと試みる現在をエヴァ視点で描く。ただこれら全てエヴァ視点というところから、完全にケヴィンが悪いような描写になっており、ラストにエヴァがケヴィンに問い掛けるように、ケヴィンの本質部分が全く理解できずに終わる。あの事件を起こしたケヴィンをどんな理由があれ擁護するわけではないが、子育てにおいて“ズレ”というものが大きな問題へ誘うと言う話はよく聞く。言葉も話せないときに母親をあそこまで毛嫌いする子供のリアルさがないので、もしかしたらケヴィンは幼いながら、エヴァの本質に気付き、徐々にフラストレーションを貯めあの事件を起こしたのかもしれないし、もしかしたらエヴァはケヴィンに骨折させた以上のことをしていたのかもしれないなんて憶測してしまうのも事実。そんな描写されない互いの“ズレ”があの事件を生んだ可能性も大いに考えられる。

本作は敢えて上記したようにケヴィンの本質を描写しない。ただ子育てというもの自体が不明確で答えのないもの。そのことを踏まえて敢えて答えを出さず観ているこちらに考えさせる展開を取ったのだろう。ただ一つ言えることは、エヴァは真摯にケヴィンともっと話す必要があった(She Needed To Talk With KEVIN)し、家族でケヴィンについて話す必要があったことは事実だ。物語の描写自体は残酷で悲壮感があるもので万人受けはしないだろうが、子育てをする人間なら少なからず考えるものがあったのではないかと感じた一本だ。

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原題 WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN
製作年度 2011年
製作国 イギリス
上映時間 112分
監督 リン・ラムジー
製作 リュック・ローグ、ジェニファー・フォックス、ロバート・サレルノ
製作総指揮 スティーヴン・ソダーバーグ、クリスティーン・ランガン、ポーラ・ジャルフォン、クリストファー・フィッグ、ロバート・ホワイトハウス、マイケル・ロビンソン、アンドリュー・オアー、ノーマン・メリー、リサ・ランバート、リン・ラムジー、ティルダ・スウィントン
原作 ライオネル・シュライバー
脚本 リン・ラムジー、ローリー・スチュワート・キニア
撮影 シーマス・マッガーヴェイ
プロダクションデザイン ジュディ・ベッカー
衣装デザイン キャサリン・ジョージ
編集 ジョー・ビニ
キャスティング ビリー・ホプキンス
音楽 ジョニー・グリーンウッド
出演 ティルダ・スウィントン、ジョン・C・ライリー、エズラ・ミラー、ジャスパー・ニューウェル、ロック・ドゥアー、アシュリー・ガーラシモヴィッチ、シオバン・ファロン・ホーガン、アースラ・パーカー

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テーマ : 洋画    ジャンル : 映画

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タイトルの「残酷な弓を射る」という表現がいいですね(でも直接的表現だとは思わなかった)。母親への異常な悪意と執着心を持つ息子と、彼に戸惑う母親の関係を綴ったサスペンス作...

Comments


こんばんは、私この手のテーマというか、少年犯罪について
どうしてそうなったかという部分、たとえ答えがでなくても
その過程がみれるというところで惹き込まれちゃいました。
夫は話しても気のせいだ、セラピーにいけで終るし、難しい問題だったなぁと。
 
コメント欄が
ちょっと変わりました? どう書いていいのかわからないので(他の字がかぶるんです)、このまま書いていきますが表示されないのかも?

>ケヴィンは幼いながら、エヴァの本質に気付き、徐々にフラストレーションを貯めあの事件を起こしたのかもしれない
真実のところはあくまでもハッキリ推測させてないですね。 ここから先はみなさんご自由にご想像下さいって所なんでしょうけど、想像してもどうしても解明できない部分とか矛盾点があるので、これは★4にしました。
考えても、どこかで理屈が通らない解釈になってしまいますよね。そこが映画の世界でもあると思いますが。。
個人的には、赤ん坊の頃からここまで母親に敵意むき出しの子はあまり見かけないと思います。「育てにくい子」は確かに存在しますが、それもわざとではないでしょうしね。子どもの個性もありますから。
 

migさんへ

こんばんは。

過程が描かれていなくても私も十分引き込まれてみましたが、
折角過去を描く演出なので少しでも片鱗を観たかったです。
生まれながらの悪は個人的にいないと信じているので・・・
 

rose_chocolatさんへ

こんばんは。

コメント欄はご迷惑おかけします。
修正を試みているんですがイマイチ上手く行かないです・・・・

映画の世界なのでこれも一つの演出なんでしょうが、
もう少しヒントというか、片鱗の部分を見たかったです。

> 個人的には、赤ん坊の頃からここまで母親に敵意むき出しの子はあまり見かけないと思います。
「育てにくい子」は確かに存在しますが、それもわざとではないでしょうしね。
子どもの個性もありますから。

これはそうでしょうね。育てにくいと故意はまったく違いますしね。
なのでケヴィンの描写がやはり個人的にはもう少しほしかったです。
 

この作品、赤は象徴的でしたけど、知人で「黄色」と「青」も象徴的って言ってる人がいて、でもその解釈は絶対に明かさないんですよ(笑)
daiさんはこの映画の中で、青とか黄色って意識しました? 私は全く気付かなかったんだけど。 そこに「悪」の理由があるとか何とかってその人は言ってるんだけどね(直接その人に聞けばいいんだけど答え方がいつももったいつけてるんで聞きたくないのよ。 笑)
 

rose_chocolatさんへ

全体を通して赤が95%位で黄色が4%青が1%(洋服や部屋の壁紙)位の印象でしたね。
解釈は特に考えませんでしたが、黄色がエヴァの傘やカーテン、ちょっとした文字など
色々なところに赤のさし色というか対比の色として使われていた印象はありました。
これを私は「悪」の理由とまでは解釈できませんでした…。
 
こんばんは☆彡
daiさん、こんばんは☆彡

予告編とタイトルから、ものすごいサスペンスを想像していたので
ケヴィンから、理由が明かされなかった最後にモヤモヤしちゃいました(^^;

直接的な残酷な描写がなかったのと、子育てしましたが、うちの2人息子からは
とうてい考えられないケヴィンの行動で、皆さんが重い作品と言っていますが
私は、あまり身近に感じられず、そんなに重さは感じなかったんです(^_^;)
(ただ、鈍感なだけ?)

すべてエヴァの視点で描かれてましたから、ケヴィンの考えは全く
わかりません・・・たとえ、一時の感情の爆発(怒り)でも
こどもを骨折させるような行動をとる?と考えると
daiさんが仰るように、憶測もしちゃいますよね。。。

これを言ったら、物語成り立たないんですが(^_^;)、ケヴィンにあんな目に
あわされたのに、エヴァは、なぜあの場所に留まっているんでしょうか?
私だったら、遠くの土地に行っています(苦笑)
人々のあんな目にさらされたり、イジワルされたりなんて
耐えられませんから・・・夫や娘を思い出しますし(T^T)
エヴァは強い人なんでしょうね。。。
 
こんばんは。
>ただ子育てというもの自体が不明確で答えのないもの
>子育てをする人間なら少なからず考えるものがあったのではないかと感じた一本

その通りで、成長と共に、子供は色んなことを経験行動し、我が子と言えども、いつまでもコントロールできるものではありません。
その都度、その子に合うよう試行錯誤しながら子育てした経験がある親には、「うちの子供はこうでなくて良かった」など安易に思えるような作品ではないような気がしました。
この曖昧な展開は、久しぶりにイッパイ考えさせられました。
 

ひろちゃんさんへ

こんばんは

> ケヴィンから、理由が明かされなかった最後にモヤモヤしちゃいました(^^;

これはモヤモヤ半分、考えるという部分で興味深かったです。

> 直接的な残酷な描写がなかったのと、子育てしましたが、うちの2人息子からは
> とうてい考えられないケヴィンの行動で、皆さんが重い作品と言っていますが
> 私は、あまり身近に感じられず、そんなに重さは感じなかったんです(^_^;)
> (ただ、鈍感なだけ?)

息子さんがいるとこの映画は余計違う視点から見れますよね。
単純に自分の子供との比較にはならないでしょうが、
子育てという経験はこの映画の解釈において非常に大切なことのように感じました。

> これを言ったら、物語成り立たないんですが(^_^;)、ケヴィンにあんな目に
> あわされたのに、エヴァは、なぜあの場所に留まっているんでしょうか?
> 私だったら、遠くの土地に行っています(苦笑)

自分もそこは思いましたね。映画だからと言ってしまえばそれまでですが、
とどまったという部分でのちの解釈に繋がるのかななんてことも考えながら
見ましたが、答えがまだ出せていません…。
 

オリーブリーさんへ

> その都度、その子に合うよう試行錯誤しながら子育てした経験がある親には、
> 「うちの子供はこうでなくて良かった」など安易に思えるような作品では
> ないような気がしました。

単純にこんな子供じゃなくてよかったと思うだけのひとは少し困ってしまいますよね。
本当にいろいろ久々に考えさせられましたよ。
 

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