
監督は永久に不滅です
【Story】
綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグ(ベン・アフレック)は、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす…。
評価 ★★★☆☆(3.7P)
【感想】
最近は俳優としてだけではなく監督としても力を発揮しているベン・アフレック監督の本作。あのラストははっきり好き嫌いが分かれるだろうが、全体としては良くできている作品だ。
そんな話はダグ(ベン・アフレック)とクレア(レベッカ・ホール)が奇異なことから知り合い各々の状況が変化していくというもの。その奇異な出来事と言うのが、銀行強盗なのだ。彼らが住む町はボストンにあるチャールズタウンというところは犯罪が日常茶飯事に起こる地域。そんな地域で暮らしているダグは仲間と共に銀行強盗を繰り返す。しかもその手口がそこら辺のゴロツキが勢いだけでやるようなものではなく、証拠を徹底的に残さないでやる。これによってFBIですら手を焼くぐらいだ(まあFBIが温すぎるというのは置いておいて)。そんな彼らの行った銀行強盗の内の1つでタグはクレアと出会う。銀行の支店長だったクレアは、タグたちの人質となってしまうのだ。しかもクレアの住所を確認するとタグたちが日々暮らすテリトリー内に居住するというものだから、たまったもんじゃない。ただ人を殺すことを毛嫌うタグは解放した後のクレアを見張る役目を担うことになる。
まあこの後は想像通りタグとクレアがコインランドリーで出会い、徐々に仲良くなって恋人になる。ただタグがクレアを好きになってしまったことで、これまでゆっくりだったテンポが一気に加速していき、タグはクレアとこの“タウン”の脱出を願うし、FBI捜査官はタグが銀行強盗だとクレアに伝えるし、強盗の黒幕ファーギーはタグの弱みになったクレアを使ってタグを動かそうとするし次から次へと出てくるのだ。多少の突っ込みどころはあるものの、それをも考えさせないようなテンポで観ていられるから非常に良い。冒頭にも書いたが、ラストの“あの終わり方”は非常に賛否分かれるだろうが、最後の強盗シーンでの多勢に囲まれる展開や、カーチェイスなど魅力的なシーンがたくさんあるし、銀行強盗に入るタグ一行のビジュアルも楽しめるしと、マイナス部分を差し引いても十分お釣りがくる楽しめる作品だ。
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【Story】
綿密な計画を立て、ある銀行を襲撃したプロの銀行強盗一味のリーダー、ダグ(ベン・アフレック)は、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす…。
評価 ★★★☆☆(3.7P)
【感想】
最近は俳優としてだけではなく監督としても力を発揮しているベン・アフレック監督の本作。あのラストははっきり好き嫌いが分かれるだろうが、全体としては良くできている作品だ。
そんな話はダグ(ベン・アフレック)とクレア(レベッカ・ホール)が奇異なことから知り合い各々の状況が変化していくというもの。その奇異な出来事と言うのが、銀行強盗なのだ。彼らが住む町はボストンにあるチャールズタウンというところは犯罪が日常茶飯事に起こる地域。そんな地域で暮らしているダグは仲間と共に銀行強盗を繰り返す。しかもその手口がそこら辺のゴロツキが勢いだけでやるようなものではなく、証拠を徹底的に残さないでやる。これによってFBIですら手を焼くぐらいだ(まあFBIが温すぎるというのは置いておいて)。そんな彼らの行った銀行強盗の内の1つでタグはクレアと出会う。銀行の支店長だったクレアは、タグたちの人質となってしまうのだ。しかもクレアの住所を確認するとタグたちが日々暮らすテリトリー内に居住するというものだから、たまったもんじゃない。ただ人を殺すことを毛嫌うタグは解放した後のクレアを見張る役目を担うことになる。
まあこの後は想像通りタグとクレアがコインランドリーで出会い、徐々に仲良くなって恋人になる。ただタグがクレアを好きになってしまったことで、これまでゆっくりだったテンポが一気に加速していき、タグはクレアとこの“タウン”の脱出を願うし、FBI捜査官はタグが銀行強盗だとクレアに伝えるし、強盗の黒幕ファーギーはタグの弱みになったクレアを使ってタグを動かそうとするし次から次へと出てくるのだ。多少の突っ込みどころはあるものの、それをも考えさせないようなテンポで観ていられるから非常に良い。冒頭にも書いたが、ラストの“あの終わり方”は非常に賛否分かれるだろうが、最後の強盗シーンでの多勢に囲まれる展開や、カーチェイスなど魅力的なシーンがたくさんあるし、銀行強盗に入るタグ一行のビジュアルも楽しめるしと、マイナス部分を差し引いても十分お釣りがくる楽しめる作品だ。
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欲望の果てに
【Story】
恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であり、かつてのカリスマ投資家で服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は近づき、ある提案を持ちかける…。
評価 ★★★☆☆(3.3P)
【感想】
リーマンショックを始め金融界に衝撃的な出来事が幾つか起こった2000年代。今まで頑なに続編作成が行われなかった『ウォール街(1987)』が、そんな経済事情を踏まえてというか、その出来事を背景に戻ってきた。勿論『ウォール街』のシンボルであるゴードン・ゲッコーが戻ってきた。
話は投資銀行ケラー・ザベル・インベストメンツに勤めるジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は、仕事も順調、プライベートも恋人と幸せで順風満帆な人生を送っていた。しかしそんな生活がアメリカ経済の破綻の煽りを受けた会社の破綻から一気に一変する。さらに人生の師として慕っていたルー・ゼイペルの自殺が、彼を奈落の底にたたきつけられるのだ。そんな中ルー・ゼイペルを自殺に追いやった男ブレトン・ジェームズに復讐をするために、婚約したウィニー(キャリー・マリガン)の父親であり、服役を終え出所した嘗てのカリスマ投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に近づき、ある取引を持ちかけるのだ。
前作の見所は何と言ってもチャーリー・シーンとマイケル・ダグラスの対決。最終的にマイケル・ダグラスを刑務所送りにするまでの展開を非常にスリリングに描いていた印象があるが、本作はそのような展開を期待すると肩透かしを食らうだろう。本作はどちらかというとゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)と娘ウィニー(キャリー・マリガン)、そしてその婚約者ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)の人間ドラマがメイン。勿論ジェイコブとゲッコーが生きる舞台が舞台なだけに多少のマネーゲームのファクターもあるが、前作のような対決色はあまり感じられない。それにゲッコーが刑期を終えて徐々に金融界で力を取り戻していく姿はあるものの、前作のような圧倒的な“悪”という威圧感や存在感が弱くなってしまったのも人間ドラマをメインに描いている結果だろう。 まあ人間歳をとると丸くなるというが、あのゲッコーにはそうなってほしくなかったものだ。
前作を観ている人向けに“携帯電話”やチャーリー・シーンとの再会などニヤッとさせるシーンも用意しているので、観なくても置いてきぼりがやはり続編は前作を観ていないと楽しさが減るので、是非前作を観てからの鑑賞をお勧めする。
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【Story】
恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であり、かつてのカリスマ投資家で服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は近づき、ある提案を持ちかける…。
評価 ★★★☆☆(3.3P)
【感想】
リーマンショックを始め金融界に衝撃的な出来事が幾つか起こった2000年代。今まで頑なに続編作成が行われなかった『ウォール街(1987)』が、そんな経済事情を踏まえてというか、その出来事を背景に戻ってきた。勿論『ウォール街』のシンボルであるゴードン・ゲッコーが戻ってきた。
話は投資銀行ケラー・ザベル・インベストメンツに勤めるジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は、仕事も順調、プライベートも恋人と幸せで順風満帆な人生を送っていた。しかしそんな生活がアメリカ経済の破綻の煽りを受けた会社の破綻から一気に一変する。さらに人生の師として慕っていたルー・ゼイペルの自殺が、彼を奈落の底にたたきつけられるのだ。そんな中ルー・ゼイペルを自殺に追いやった男ブレトン・ジェームズに復讐をするために、婚約したウィニー(キャリー・マリガン)の父親であり、服役を終え出所した嘗てのカリスマ投資家ゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)に近づき、ある取引を持ちかけるのだ。
前作の見所は何と言ってもチャーリー・シーンとマイケル・ダグラスの対決。最終的にマイケル・ダグラスを刑務所送りにするまでの展開を非常にスリリングに描いていた印象があるが、本作はそのような展開を期待すると肩透かしを食らうだろう。本作はどちらかというとゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)と娘ウィニー(キャリー・マリガン)、そしてその婚約者ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)の人間ドラマがメイン。勿論ジェイコブとゲッコーが生きる舞台が舞台なだけに多少のマネーゲームのファクターもあるが、前作のような対決色はあまり感じられない。それにゲッコーが刑期を終えて徐々に金融界で力を取り戻していく姿はあるものの、前作のような圧倒的な“悪”という威圧感や存在感が弱くなってしまったのも人間ドラマをメインに描いている結果だろう。 まあ人間歳をとると丸くなるというが、あのゲッコーにはそうなってほしくなかったものだ。
前作を観ている人向けに“携帯電話”やチャーリー・シーンとの再会などニヤッとさせるシーンも用意しているので、観なくても置いてきぼりがやはり続編は前作を観ていないと楽しさが減るので、是非前作を観てからの鑑賞をお勧めする。
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The 68th Golden Globe
米ロサンゼルスで17日、アカデミー賞の前哨戦として注目されている第68回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が行われ、映画『ソーシャル・ネットワーク』が最優秀映画作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀作曲賞を受賞し、最多となる4部門を見事制した。同作はこれまで全米映画批評家協会賞をはじめ、数多くの賞で高評価を得ていただけに、下馬評通りの受賞結果ということになった。
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■作品賞(ドラマ部門)
★『ソーシャル・ネットワーク』
『ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
■作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
★『キッズ・オールライト』
『アリス・イン・ワンダーランド』
『バーレスク』
『RED/レッド』
『ツーリスト』
■監督賞
★ デヴィッド・フィンチャー 『ソーシャル・ネットワーク』
ダーレン・アロノフスキー 『ブラック・スワン』
トム・フーパー 『英国王のスピーチ』
クリストファー・ノーラン 『インセプション』
デヴィッド・O・ラッセル 『ザ・ファイター』
■主演男優賞(ドラマ部門)
★ コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
ジェシー・アイゼンバーグ 『ソーシャル・ネットワーク』
ジェームズ・フランコ 『127 Hours(原題)』
ライアン・ゴズリング 『ブルーバレンタイン』
マーク・ウォールバーグ 『ザ・ファイター』
■主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
★ ポール・ジアマッティ 『バーニーズ・バージョン(原題)』
ジョニー・デップ 『ツーリスト』
ジョニー・デップ 『アリス・イン・ワンダーランド』
ジェイク・ギレンホール 『ラヴ・アンド・アザー・ドラッグズ(原題)』
ケヴィン・スペイシー 『カジノ・ジャック(原題)』
■主演女優賞(ドラマ部門)
★ ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』
ハリー・ベリー 『フランキー・アンド・アリス(原題)』
ニコール・キッドマン 『ラビット・ホール(原題)』
ジェニファー・ローレンス 『ウィンターズ・ボーン』
ミシェル・ウィリアムズ 『ブルーバレンタイン』
■主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
★ アネット・ベニング 『キッズ・オールライト』
アン・ハサウェイ 『ラヴ・アンド・アザー・ドラッグズ(原題)』
アンジェリーナ・ジョリー 『ツーリスト』
ジュリアン・ムーア 『キッズ・オールライト』
エマ・ストーン 『イージー・エー(原題)』
■助演男優賞
★ クリスチャン・ベイル 『ザ・ファイター』
マイケル・ダグラス 『ウォール・ストリート』
アンドリュー・ガーフィールド 『ソーシャル・ネットワーク』
ジェレミー・レナー 『ザ・タウン』
ジェフリー・ラッシュ 『英国王のスピーチ』
■助演女優賞
★ メリッサ・レオ 『ザ・ファイター』
エイミー・アダムス 『ザ・ファイター』
ヘレナ・ボナム=カーター 『英国王のスピーチ』
ミラ・クニス 『ブラック・スワン』
ジャッキー・ウィーヴァー 『アニマル・キングダム』
■外国語作品賞
★ 『IN A BETTER WORLD』(スサンネ・ビア監督)
『ビューティフル(原題)』
『オーケストラ!』
『THE EDGE』(アレクセイ・ウチーチェリ監督)
『I AM LOVE』(ルカ・グァダニーノ監督)
■アニメ賞
★ 『トイ・ストーリー3』
『怪盗グルーの月泥棒 3D』
『ヒックとドラゴン』
『イリュージョニスト』
『塔の上のラプンツェル』
■脚本賞
★ 『ソーシャル・ネットワーク』
『127 Hours(原題)』
『キッズ・オールライト』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
■音楽賞
★ 『ソーシャル・ネットワーク』
『127 Hours(原題)』
『アリス・イン・ワンダーランド』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
■オリジナルソング賞
★ 『You Haven't Seen The Last of Me』 『バーレスク』
『Bound to You』 『バーレスク』
『Coming Home』 『COUNTRY STRONG』
『There’s a Place for Us』 『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
『I See the Light 『塔の上のラプンツェル』
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米ロサンゼルスで17日、アカデミー賞の前哨戦として注目されている第68回ゴールデン・グローブ賞の授賞式が行われ、映画『ソーシャル・ネットワーク』が最優秀映画作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀作曲賞を受賞し、最多となる4部門を見事制した。同作はこれまで全米映画批評家協会賞をはじめ、数多くの賞で高評価を得ていただけに、下馬評通りの受賞結果ということになった。
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■作品賞(ドラマ部門)
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『ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
■作品賞(ミュージカル/コメディ部門)
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『アリス・イン・ワンダーランド』
『バーレスク』
『RED/レッド』
『ツーリスト』
■監督賞
★ デヴィッド・フィンチャー 『ソーシャル・ネットワーク』
ダーレン・アロノフスキー 『ブラック・スワン』
トム・フーパー 『英国王のスピーチ』
クリストファー・ノーラン 『インセプション』
デヴィッド・O・ラッセル 『ザ・ファイター』
■主演男優賞(ドラマ部門)
★ コリン・ファース 『英国王のスピーチ』
ジェシー・アイゼンバーグ 『ソーシャル・ネットワーク』
ジェームズ・フランコ 『127 Hours(原題)』
ライアン・ゴズリング 『ブルーバレンタイン』
マーク・ウォールバーグ 『ザ・ファイター』
■主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門)
★ ポール・ジアマッティ 『バーニーズ・バージョン(原題)』
ジョニー・デップ 『ツーリスト』
ジョニー・デップ 『アリス・イン・ワンダーランド』
ジェイク・ギレンホール 『ラヴ・アンド・アザー・ドラッグズ(原題)』
ケヴィン・スペイシー 『カジノ・ジャック(原題)』
■主演女優賞(ドラマ部門)
★ ナタリー・ポートマン 『ブラック・スワン』
ハリー・ベリー 『フランキー・アンド・アリス(原題)』
ニコール・キッドマン 『ラビット・ホール(原題)』
ジェニファー・ローレンス 『ウィンターズ・ボーン』
ミシェル・ウィリアムズ 『ブルーバレンタイン』
■主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
★ アネット・ベニング 『キッズ・オールライト』
アン・ハサウェイ 『ラヴ・アンド・アザー・ドラッグズ(原題)』
アンジェリーナ・ジョリー 『ツーリスト』
ジュリアン・ムーア 『キッズ・オールライト』
エマ・ストーン 『イージー・エー(原題)』
■助演男優賞
★ クリスチャン・ベイル 『ザ・ファイター』
マイケル・ダグラス 『ウォール・ストリート』
アンドリュー・ガーフィールド 『ソーシャル・ネットワーク』
ジェレミー・レナー 『ザ・タウン』
ジェフリー・ラッシュ 『英国王のスピーチ』
■助演女優賞
★ メリッサ・レオ 『ザ・ファイター』
エイミー・アダムス 『ザ・ファイター』
ヘレナ・ボナム=カーター 『英国王のスピーチ』
ミラ・クニス 『ブラック・スワン』
ジャッキー・ウィーヴァー 『アニマル・キングダム』
■外国語作品賞
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『ビューティフル(原題)』
『オーケストラ!』
『THE EDGE』(アレクセイ・ウチーチェリ監督)
『I AM LOVE』(ルカ・グァダニーノ監督)
■アニメ賞
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『怪盗グルーの月泥棒 3D』
『ヒックとドラゴン』
『イリュージョニスト』
『塔の上のラプンツェル』
■脚本賞
★ 『ソーシャル・ネットワーク』
『127 Hours(原題)』
『キッズ・オールライト』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
■音楽賞
★ 『ソーシャル・ネットワーク』
『127 Hours(原題)』
『アリス・イン・ワンダーランド』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
■オリジナルソング賞
★ 『You Haven't Seen The Last of Me』 『バーレスク』
『Bound to You』 『バーレスク』
『Coming Home』 『COUNTRY STRONG』
『There’s a Place for Us』 『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
『I See the Light 『塔の上のラプンツェル』
テーマ : ゴールデン・グローブ賞 ジャンル : 映画

クィーンよりも元MI6
【Story】
元CIAのスパイ、フランク(ブルース・ウィリス)は、心静かに引退後の日々を送っていたが、ある日突然何者かの襲撃を受ける。かつての仲間フランクの元上司のジョー(モーガン・フリーマン)ら引退した超一流のスパイたちを集め、事件の裏を探る…。
評価 ★★★☆☆(3.6P)
【感想】
DCコミックスのグラフィック・ノベルを基に実写映画化したアクション映画。タイトルの『RED』とは、“Retired Extremely Dangerous”のことらしく、日本語訳すれば“引退した超危険な奴”。そんな危険な奴に、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレンが名を連ねる。
そんな有名俳優が出ている本作の話は、年金課に勤めるサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)との電話だけが唯一の楽しみの、CIA退職後ひっそりと暮らすフランク(ブルース・ウィリス)が何者かに襲われるところから始まる。何とかその場を逃げ切ったフランクは、襲われる危険のあるサラを誘拐し、昔の上司であるジョー(モーガン・フリーマン)、嘗ての同僚マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、嘗ての宿敵イヴァン(ブライアン・コックス)、元MI6のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)らを、全米を周りながらREDを一人ずつ集め、自分を狙った相手の正体と目的を探っていく。
『エクスペンダブル』でもオヤジたちがはっちゃけていたが、この作品でもオヤジ&オバちゃんが弾けまくる。ブルースのアクションは勿論、マルコヴィッチのイカれっぷり、ブライアン・コックスのいいとこどり、モーガン・フリーマンの死に際など見所満載。そんな中でも本作のヘレン・ミレンは凄まじい。『クィーン』でオスカーを獲った時からは想像もできないぐらい、マシンガンはぶっ放すし、雪に衣隠れしながら狙撃するし、なかなかのキャラ。しかも嘗ての恋人と最後には良い感じになるのだから、ある意味影の主役だ。
全米を周りながら事件の真相に近づいていくという展開の割には謎解きや伏線が弱いなあと感じる部分はあるが、ハリウッドお得意の痛快アクション映画と考えれば全く問題なし。良い意味で狂ったキャラ達の弾けっぷりを愉しむのにちょうどいい作品だ。何にも考えず、頭を空っぽにして劇場で観ることをお勧めする。
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【Story】
元CIAのスパイ、フランク(ブルース・ウィリス)は、心静かに引退後の日々を送っていたが、ある日突然何者かの襲撃を受ける。かつての仲間フランクの元上司のジョー(モーガン・フリーマン)ら引退した超一流のスパイたちを集め、事件の裏を探る…。
評価 ★★★☆☆(3.6P)
【感想】
DCコミックスのグラフィック・ノベルを基に実写映画化したアクション映画。タイトルの『RED』とは、“Retired Extremely Dangerous”のことらしく、日本語訳すれば“引退した超危険な奴”。そんな危険な奴に、ブルース・ウィリス、ジョン・マルコヴィッチ、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレンが名を連ねる。
そんな有名俳優が出ている本作の話は、年金課に勤めるサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)との電話だけが唯一の楽しみの、CIA退職後ひっそりと暮らすフランク(ブルース・ウィリス)が何者かに襲われるところから始まる。何とかその場を逃げ切ったフランクは、襲われる危険のあるサラを誘拐し、昔の上司であるジョー(モーガン・フリーマン)、嘗ての同僚マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)、嘗ての宿敵イヴァン(ブライアン・コックス)、元MI6のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)らを、全米を周りながらREDを一人ずつ集め、自分を狙った相手の正体と目的を探っていく。
『エクスペンダブル』でもオヤジたちがはっちゃけていたが、この作品でもオヤジ&オバちゃんが弾けまくる。ブルースのアクションは勿論、マルコヴィッチのイカれっぷり、ブライアン・コックスのいいとこどり、モーガン・フリーマンの死に際など見所満載。そんな中でも本作のヘレン・ミレンは凄まじい。『クィーン』でオスカーを獲った時からは想像もできないぐらい、マシンガンはぶっ放すし、雪に衣隠れしながら狙撃するし、なかなかのキャラ。しかも嘗ての恋人と最後には良い感じになるのだから、ある意味影の主役だ。
全米を周りながら事件の真相に近づいていくという展開の割には謎解きや伏線が弱いなあと感じる部分はあるが、ハリウッドお得意の痛快アクション映画と考えれば全く問題なし。良い意味で狂ったキャラ達の弾けっぷりを愉しむのにちょうどいい作品だ。何にも考えず、頭を空っぽにして劇場で観ることをお勧めする。
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Keira Knightley and Rupert Friend Have Split up!
シャーリーズ・セロンの破局、スカーレット・ヨハンソンの離婚などビックゴシップが去年から巷を賑わしてきたが、昨年末から真しやかに囁かれていたが、なんと『プライドと偏見』以来交際5年になる、キーラ・ナイトレイとルパート・フレンドがクリスマス後に別れていたことがキーラの父親ウィル・ナイトレイがザ・サン紙に語ったコメントで明らかになった。
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シャーリーズ・セロンの破局、スカーレット・ヨハンソンの離婚などビックゴシップが去年から巷を賑わしてきたが、昨年末から真しやかに囁かれていたが、なんと『プライドと偏見』以来交際5年になる、キーラ・ナイトレイとルパート・フレンドがクリスマス後に別れていたことがキーラの父親ウィル・ナイトレイがザ・サン紙に語ったコメントで明らかになった。
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Jim Carrey's "Black Swan"
ジム・キャリーが1月8日、コメディ番組「サタデーナイト・ライブ(SNL)」にゲスト出演し、ナタリー・ポートマン主演の話題作『ブラック・スワン』のパロディを披露した。英デイリー・メール紙によれば、この日の「SNL」は、2008年5月にベティ・ホワイトがゲスト出演したとき以来の高視聴率を記録したという。
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ジム・キャリーが1月8日、コメディ番組「サタデーナイト・ライブ(SNL)」にゲスト出演し、ナタリー・ポートマン主演の話題作『ブラック・スワン』のパロディを披露した。英デイリー・メール紙によれば、この日の「SNL」は、2008年5月にベティ・ホワイトがゲスト出演したとき以来の高視聴率を記録したという。
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パンチのないパンチラ
【Story】
幼いころからいじめられっ子の稔(林遣都)と、稔をいつも助けてきた幼なじみの亜紀(北乃きい)。ある日稔は、偶然出会った大木(大沢たかお)という男のもとでボクシングを習い、密かに亜紀よりも強くなろうとする…。
評価 ★★☆☆☆(2.9P)
【感想】
北乃きいが出ている作品を観ているとどうしても変な先入観を最近持ってしまう自分がいる。本作の設定で、最強ボクサー大木(大沢たかお)と嘗て付き合っており、人気女優だった順子(桜井幸子)がスキャンダルで一気に今のような落ちぶれた女優の状態になってしまっているなんていうものが、この作品が製作された当時は想像もできなかった北乃きいのスキャンダルを予言しているかのように感じてしまうのだからしょうがない。まあそんなことを観ていて思ってしまうぐらい物語は途中から一気に失速していくのだ。
基本的に物語はヘタれ高校生の稔(林遣都)と正義感が強く喧嘩っ早い亜紀(北乃きい)のラブコメディ路線になっていくような導入部分から始まる。それに応じて主演2人の人物描写や三角関係設定など、ボクシングに双方が取り組んでいく姿など非常に定石通りに描かれており、非常に観ていて期待できる序盤だ。それに加えて潰れそうなボクシングジムの経営改善が主人公達の成長との並行描写によって、悪くない化学反応を起こしている。本当にここら辺まではいいのだが、中盤から稔がボクシングをしなくなったり、物語の軸が、大木(大沢たかお)と順子(桜井幸子)の関係描写になったりと、何が言いたいのだか分からない展開になっていく。最後に帳尻合わせのように稔と亜紀でハッピーエンドといっても全く持って盛り上がらない。
そして物語のキーになる“パンチラ”。稔がトラウマになる北乃きいのパンチラシーンも、明らかにパンツではないこの描写が、この作品の適当なデキというのを物語っている感じがする。まあ北乃の事務所からNGが出たのだろうが、そこはアイドルではなく女優なんだからどうにかしてほしかった。まあいいシーンもあるが、ボクシングの意味が薄れているし、全体としてはかなりイマイチな作品だ。
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【Story】
幼いころからいじめられっ子の稔(林遣都)と、稔をいつも助けてきた幼なじみの亜紀(北乃きい)。ある日稔は、偶然出会った大木(大沢たかお)という男のもとでボクシングを習い、密かに亜紀よりも強くなろうとする…。
評価 ★★☆☆☆(2.9P)
【感想】
北乃きいが出ている作品を観ているとどうしても変な先入観を最近持ってしまう自分がいる。本作の設定で、最強ボクサー大木(大沢たかお)と嘗て付き合っており、人気女優だった順子(桜井幸子)がスキャンダルで一気に今のような落ちぶれた女優の状態になってしまっているなんていうものが、この作品が製作された当時は想像もできなかった北乃きいのスキャンダルを予言しているかのように感じてしまうのだからしょうがない。まあそんなことを観ていて思ってしまうぐらい物語は途中から一気に失速していくのだ。
基本的に物語はヘタれ高校生の稔(林遣都)と正義感が強く喧嘩っ早い亜紀(北乃きい)のラブコメディ路線になっていくような導入部分から始まる。それに応じて主演2人の人物描写や三角関係設定など、ボクシングに双方が取り組んでいく姿など非常に定石通りに描かれており、非常に観ていて期待できる序盤だ。それに加えて潰れそうなボクシングジムの経営改善が主人公達の成長との並行描写によって、悪くない化学反応を起こしている。本当にここら辺まではいいのだが、中盤から稔がボクシングをしなくなったり、物語の軸が、大木(大沢たかお)と順子(桜井幸子)の関係描写になったりと、何が言いたいのだか分からない展開になっていく。最後に帳尻合わせのように稔と亜紀でハッピーエンドといっても全く持って盛り上がらない。
そして物語のキーになる“パンチラ”。稔がトラウマになる北乃きいのパンチラシーンも、明らかにパンツではないこの描写が、この作品の適当なデキというのを物語っている感じがする。まあ北乃の事務所からNGが出たのだろうが、そこはアイドルではなく女優なんだからどうにかしてほしかった。まあいいシーンもあるが、ボクシングの意味が薄れているし、全体としてはかなりイマイチな作品だ。
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絶対ほしいあの粉
【Story】
レストラン「ソウル・キッチン」を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)。恋人とは遠距離恋愛になり、腰を痛め、仮出所してきた兄のイリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)に頼られるなど、うまくいかない日々を送っていた…。
評価 ★★★☆☆(3.7P)
【感想】
タイトル『ソウル・キッチン』といっても韓国料理は一切出てこないドイツ映画。この映画の“ソウル”とは“魂”のことで、本作の舞台となるレストランの名前。
そんな物語はドイツのハンブルクでレストラン“ソウル・キッチン”を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)が、恋人と遠距離(上海‐ハンブルク)になったり、税務署から税金の支払いを迫られたり、衛生局から注意されたり、椎間板ヘルニアになったりと泣きっ面に蜂状態に陥るところから始まる。ただそんな状況下だが、キャラだっている天才シェフのシェインや刑務所から仮出所した兄のイリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)、ウェイトレスのルチアらと共に店を続けて行くことで、料理の美味さやルチアに惚れたイリアスのかけた音楽などから店はどん底から徐々にだが上手く回り始める。しかしそうは問屋が卸さないと、悪徳不動産が“ソウル・キッチン”を狙うのだ。
話はそのようなもので、いわゆる主人公で“ソウル・キッチン”のオーナーであるジノスの成長物語となっている。ただ成長といっても、彼が精一杯汗水流して頑張りましたという展開ではなく、元から自分で作った店なのに愛着信が全くなかった男が、店への本当の愛着信と共に、恋人以外の人間との拘わりの大切さに徐々に気がつくというものとなっており、その過程において、ジノスに拘わった人間達も、良い方向へ変わっていくというサブストーリーを組み合わせて構成されており、さらに所々に腰痛ネタ(体操や治療など)や、多少のHなシーンなどをバカバカしく描くことで、肩肘張って観なくていい感じにしているため非常に観ていて心地がいい。
物語の手法として非常に古典的な雰囲気を醸し出しているが、そのクラシカルな中にR&Bからロックまで織り交ぜることで映画の雰囲気を常に変化させている辺りがファティ・アキンらしい古き尊び新しきを魅せる演出だ。勿論映画として登場人物も非常に魅力的(特にシェフ)だし、出てくる料理も美味しそうだし(あの粉含みで・・・w)、時間も調度いいので(そのせいで多少最後の纏め方の無理やり感はあるが)、なかなか観ないドイツ映画だが、意外な掘り出し物の一本だった。
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【Story】
レストラン「ソウル・キッチン」を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)。恋人とは遠距離恋愛になり、腰を痛め、仮出所してきた兄のイリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)に頼られるなど、うまくいかない日々を送っていた…。
評価 ★★★☆☆(3.7P)
【感想】
タイトル『ソウル・キッチン』といっても韓国料理は一切出てこないドイツ映画。この映画の“ソウル”とは“魂”のことで、本作の舞台となるレストランの名前。
そんな物語はドイツのハンブルクでレストラン“ソウル・キッチン”を経営するジノス(アダム・ボウスドウコス)が、恋人と遠距離(上海‐ハンブルク)になったり、税務署から税金の支払いを迫られたり、衛生局から注意されたり、椎間板ヘルニアになったりと泣きっ面に蜂状態に陥るところから始まる。ただそんな状況下だが、キャラだっている天才シェフのシェインや刑務所から仮出所した兄のイリアス(モーリッツ・ブライブトロイ)、ウェイトレスのルチアらと共に店を続けて行くことで、料理の美味さやルチアに惚れたイリアスのかけた音楽などから店はどん底から徐々にだが上手く回り始める。しかしそうは問屋が卸さないと、悪徳不動産が“ソウル・キッチン”を狙うのだ。
話はそのようなもので、いわゆる主人公で“ソウル・キッチン”のオーナーであるジノスの成長物語となっている。ただ成長といっても、彼が精一杯汗水流して頑張りましたという展開ではなく、元から自分で作った店なのに愛着信が全くなかった男が、店への本当の愛着信と共に、恋人以外の人間との拘わりの大切さに徐々に気がつくというものとなっており、その過程において、ジノスに拘わった人間達も、良い方向へ変わっていくというサブストーリーを組み合わせて構成されており、さらに所々に腰痛ネタ(体操や治療など)や、多少のHなシーンなどをバカバカしく描くことで、肩肘張って観なくていい感じにしているため非常に観ていて心地がいい。
物語の手法として非常に古典的な雰囲気を醸し出しているが、そのクラシカルな中にR&Bからロックまで織り交ぜることで映画の雰囲気を常に変化させている辺りがファティ・アキンらしい古き尊び新しきを魅せる演出だ。勿論映画として登場人物も非常に魅力的(特にシェフ)だし、出てくる料理も美味しそうだし(あの粉含みで・・・w)、時間も調度いいので(そのせいで多少最後の纏め方の無理やり感はあるが)、なかなか観ないドイツ映画だが、意外な掘り出し物の一本だった。
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North Koreans Get Kick Out of “Bend It Like Beckham”
個人的に驚きのニュース。昨年末北朝鮮の国営テレビでキーラ・ナイトレイ出演の映画『ベッカムに恋して』がTV放映され、北朝鮮でテレビ放映される初めて欧米の製作映画となった。放映はイギリスと北朝鮮の国交樹立10周年を記念して行われたもので、北朝鮮のイギリス大使がツイッターで報告している。
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個人的に驚きのニュース。昨年末北朝鮮の国営テレビでキーラ・ナイトレイ出演の映画『ベッカムに恋して』がTV放映され、北朝鮮でテレビ放映される初めて欧米の製作映画となった。放映はイギリスと北朝鮮の国交樹立10周年を記念して行われたもので、北朝鮮のイギリス大使がツイッターで報告している。
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トニー・スコットのいい仕事
【Story】
大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した最新式貨物列車777号が整備ミスにより走り出す。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)と、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)は決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう…。
評価 ★★★☆☆(3.2P)
【簡易感想】
アメリカで実際に起こった列車暴走事故を基に『サブウェイ123 激突』に引き続きトニー・スコットとデンゼル・ワシントンがタッグを組んで作られた作品。アンビリーバボーで既に取り上げられているもので、内容を知っている人も多いと思うが、要約すると暴走した列車を鉄道職員が必死こいて止めようとする話。この作品、まさにトニー・スコットの本領を発揮したような無駄な人間描写をできるだけ削ぎ落してアクションだけを魅せるために作られたハリウッドの王道展開。こういう頭を使わなくていいアクション映画は観ていて非常に楽。しかも観終わった後は爽快で、後に何にも残らないから暇つぶしや気晴らしにぴったり。公開日(2011年1月7日)も、多くの人が正月休み明けで頭なんか一切使いたくない感じの時期なので公開日も本当に調度いい。トニー・スコットにはこのまま“アンストッパブル”でこのような単純アクション映画を撮り続けてほしいものだ。
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【Story】
大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した最新式貨物列車777号が整備ミスにより走り出す。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)と、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)は決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう…。
評価 ★★★☆☆(3.2P)
【簡易感想】
アメリカで実際に起こった列車暴走事故を基に『サブウェイ123 激突』に引き続きトニー・スコットとデンゼル・ワシントンがタッグを組んで作られた作品。アンビリーバボーで既に取り上げられているもので、内容を知っている人も多いと思うが、要約すると暴走した列車を鉄道職員が必死こいて止めようとする話。この作品、まさにトニー・スコットの本領を発揮したような無駄な人間描写をできるだけ削ぎ落してアクションだけを魅せるために作られたハリウッドの王道展開。こういう頭を使わなくていいアクション映画は観ていて非常に楽。しかも観終わった後は爽快で、後に何にも残らないから暇つぶしや気晴らしにぴったり。公開日(2011年1月7日)も、多くの人が正月休み明けで頭なんか一切使いたくない感じの時期なので公開日も本当に調度いい。トニー・スコットにはこのまま“アンストッパブル”でこのような単純アクション映画を撮り続けてほしいものだ。
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流石の造形 デル・トロ
【Story】
科学者のクライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は倫理に反し、人間と動物のDNAを配合する実験を開始する。実験は成功し、これまで誰も目にしたことのない新生命体がこの世に生まれ落ちる…。
評価 ★★★☆☆(3.7P)
【感想】
あの快作『キューブ』で一世風靡したカナダのヴィンチェンゾ・ナタリと、クリーチャーの造形は天下一品の監督であるギレルモ・デル・トロが手を組んだ本作。タイトルの『スプライス(Splice)』、遺伝子系の知識がある方ならピンとくると思うが、本作の内容を表すように、所謂「遺伝子組み換え」の“組み換え”を意味している。
そんな物語は、クライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は研究者としてアンタッチャブルな領域である、人と動物の遺伝子組み換えを行い、キメラ生物であるドレンを誕生させてしまう。クローン議論がいまだ解決しないことでも分かるように、研究者と倫理というのは研究を行う上で切っても切り離せないもの、本作は『フランケンシュタイン』を筆頭に多少やり尽くされた感はあるものの、その部分をモチーフとして描かれている。
モチーフはそんな感じだが、テイストとしては『スピーシーズ』のような完全なるB級映画でドレンのようなゲテモノ(特に幼少時はかなりの気持ち悪さ)を出してくるし、結構見るに堪えないシーンも多々ある。ただこのB級映画侮ることなかれ、非常に興味深い色々な意味での“人間の倫理”をテーマとして描き、観ている人間に訴えてくるから面白い。勿論演技派のエイドリアン・ブロディや監督としても定評があるサラ・ポーリーがきちんとした演技をしている安心感もこの作品の面白さを構成する要因になっている。
突っ込みどころは満載だし、ラストの展開のダレは多少気になったし、主人公達の行為(研究を含め)全てにここまで共感できない作品も珍しいが、それでもなおここまで引き込まれるのは流石ヴィンチェンゾ・ナタリ作品だ。ただいくら興味深く観れても、嫌いな人は“嫌悪”すら感じるぐらいの内容になっているので鑑賞にはご注意を。
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【Story】
科学者のクライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は倫理に反し、人間と動物のDNAを配合する実験を開始する。実験は成功し、これまで誰も目にしたことのない新生命体がこの世に生まれ落ちる…。
評価 ★★★☆☆(3.7P)
【感想】
あの快作『キューブ』で一世風靡したカナダのヴィンチェンゾ・ナタリと、クリーチャーの造形は天下一品の監督であるギレルモ・デル・トロが手を組んだ本作。タイトルの『スプライス(Splice)』、遺伝子系の知識がある方ならピンとくると思うが、本作の内容を表すように、所謂「遺伝子組み換え」の“組み換え”を意味している。
そんな物語は、クライブ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は研究者としてアンタッチャブルな領域である、人と動物の遺伝子組み換えを行い、キメラ生物であるドレンを誕生させてしまう。クローン議論がいまだ解決しないことでも分かるように、研究者と倫理というのは研究を行う上で切っても切り離せないもの、本作は『フランケンシュタイン』を筆頭に多少やり尽くされた感はあるものの、その部分をモチーフとして描かれている。
モチーフはそんな感じだが、テイストとしては『スピーシーズ』のような完全なるB級映画でドレンのようなゲテモノ(特に幼少時はかなりの気持ち悪さ)を出してくるし、結構見るに堪えないシーンも多々ある。ただこのB級映画侮ることなかれ、非常に興味深い色々な意味での“人間の倫理”をテーマとして描き、観ている人間に訴えてくるから面白い。勿論演技派のエイドリアン・ブロディや監督としても定評があるサラ・ポーリーがきちんとした演技をしている安心感もこの作品の面白さを構成する要因になっている。
突っ込みどころは満載だし、ラストの展開のダレは多少気になったし、主人公達の行為(研究を含め)全てにここまで共感できない作品も珍しいが、それでもなおここまで引き込まれるのは流石ヴィンチェンゾ・ナタリ作品だ。ただいくら興味深く観れても、嫌いな人は“嫌悪”すら感じるぐらいの内容になっているので鑑賞にはご注意を。
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人間の白と黒
【Story】
NYシティバレエ団に所属するバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことに…。
評価 ★★★★☆(4.4P)
【感想】
昨年の終わりに入ってきたナタリー・ポートマン婚約&妊娠のニュース。その発端となったのがこの作品。2011年の1本目はこの作品からブログ初めとなります。
ニューヨーク・シティ・バレー団に所属するバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)は完璧を求める優等生。そんな彼女は長年主役を演じてきたベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ若返りを図り、新シーズンを目指す公演において、ベスの代わりにクイーン・スワンに選ばれる。それから過酷な練習、有望な新人の出現、母親との確執等によりニナは次第に精神を蝕まれていく。
この作品の肝はオデット(白鳥)とオディール(黒鳥)を同一人物が演じるという点。この同一人物が演じるという難しさがこの映画の構成上非常に重要なのだ。ナタリー演じるニナは白鳥を演じるには打ってつけ。優等生が故に繊細な白鳥の部分だけは完璧にこなす。優等生過ぎるが故に黒鳥の方を演じることに苦労するのだ。しかし演出家のトーマス(ヴァンサン・カッセル)の“ある行為”をしろ(ここで書くと禁止ワードに引っ掛かるので伏せます)なんていうアドバイスや、生き方や性格が正反対のライバルのリリー(ミラ・クニス)の出現などにより、黒鳥を演じるのではなく、徐々にニナの中にある黒鳥の部分が開放させていく。今まで母親が創り上げた優等生と言う名の“鳥篭”の中で精神をどうにか維持することができた彼女は、その鳥篭が崩壊することによって、精神の平穏は崩れ去り、幻覚・幻想がニナを蝕む。ただその一方で、今までにないレベルの演技を可能にし、最高の“黒鳥”へと誘われる。その幻想を交えたサスペンススリラーのような展開に、「白鳥の湖」という物語を融合させることで、非常に引き込まれる映画に仕上がっている。
展開は勿論のこと主役のニナを演じるナタリー・ポートマンの圧倒的な存在感及び、ナタリーの体を張ったファン必見なシーン、自身で演じたバレーシーンの素晴らしさがこの物語の完成度を上げている、ラストのニナが飛び立つシーンはまさに圧巻だ。是非ともこの作品を観る前に必ず「白鳥の湖」の内容を頭に入れてこの良作に臨んでほしい。
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【Story】
NYシティバレエ団に所属するバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことに…。
評価 ★★★★☆(4.4P)
【感想】
昨年の終わりに入ってきたナタリー・ポートマン婚約&妊娠のニュース。その発端となったのがこの作品。2011年の1本目はこの作品からブログ初めとなります。
ニューヨーク・シティ・バレー団に所属するバレリーナのニナ(ナタリー・ポートマン)は完璧を求める優等生。そんな彼女は長年主役を演じてきたベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ若返りを図り、新シーズンを目指す公演において、ベスの代わりにクイーン・スワンに選ばれる。それから過酷な練習、有望な新人の出現、母親との確執等によりニナは次第に精神を蝕まれていく。
この作品の肝はオデット(白鳥)とオディール(黒鳥)を同一人物が演じるという点。この同一人物が演じるという難しさがこの映画の構成上非常に重要なのだ。ナタリー演じるニナは白鳥を演じるには打ってつけ。優等生が故に繊細な白鳥の部分だけは完璧にこなす。優等生過ぎるが故に黒鳥の方を演じることに苦労するのだ。しかし演出家のトーマス(ヴァンサン・カッセル)の“ある行為”をしろ(ここで書くと禁止ワードに引っ掛かるので伏せます)なんていうアドバイスや、生き方や性格が正反対のライバルのリリー(ミラ・クニス)の出現などにより、黒鳥を演じるのではなく、徐々にニナの中にある黒鳥の部分が開放させていく。今まで母親が創り上げた優等生と言う名の“鳥篭”の中で精神をどうにか維持することができた彼女は、その鳥篭が崩壊することによって、精神の平穏は崩れ去り、幻覚・幻想がニナを蝕む。ただその一方で、今までにないレベルの演技を可能にし、最高の“黒鳥”へと誘われる。その幻想を交えたサスペンススリラーのような展開に、「白鳥の湖」という物語を融合させることで、非常に引き込まれる映画に仕上がっている。
展開は勿論のこと主役のニナを演じるナタリー・ポートマンの圧倒的な存在感及び、ナタリーの体を張ったファン必見なシーン、自身で演じたバレーシーンの素晴らしさがこの物語の完成度を上げている、ラストのニナが飛び立つシーンはまさに圧巻だ。是非ともこの作品を観る前に必ず「白鳥の湖」の内容を頭に入れてこの良作に臨んでほしい。
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2011年☆鑑賞映画一覧☆
評価基準(5.0P満点)
4.5P以上5.0P : 今年の上位に入る作品!一見の価値アリ♪
4.0P以上4.5P未満 : 観応え十分の劇場鑑賞に値する作品!
3.5P以上4.0P未満 : 観て損はない劇場鑑賞に耐えうる作品!
3.0P以上3.5P未満 : 観て楽しめなくはないDVD新作もしくは映画の日なら十分な作品。
2.5P以上3.0P未満 : 若干つまらなく、物足りないDVD旧作で十分な作品。
2.0P以上2.5P未満 : 余程暇なら…観てもいい…かもしれないTV放映で十分な作品。
2.0P未満 : 時間の無駄以外の何物でもないTVですら苛立つクソ作品。
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評価基準(5.0P満点)
4.5P以上5.0P : 今年の上位に入る作品!一見の価値アリ♪
4.0P以上4.5P未満 : 観応え十分の劇場鑑賞に値する作品!
3.5P以上4.0P未満 : 観て損はない劇場鑑賞に耐えうる作品!
3.0P以上3.5P未満 : 観て楽しめなくはないDVD新作もしくは映画の日なら十分な作品。
2.5P以上3.0P未満 : 若干つまらなく、物足りないDVD旧作で十分な作品。
2.0P以上2.5P未満 : 余程暇なら…観てもいい…かもしれないTV放映で十分な作品。
2.0P未満 : 時間の無駄以外の何物でもないTVですら苛立つクソ作品。
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