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2009.06.28 Sun
それでも観ちゃうアレン映画

vicky_christina_barcelona

【Story】
バルセロナにバカンスに訪れたクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)とヴィッキー(レベッカ・ホール)は、不思議な魅力を持つ画家のフアン・アントニオ(ハビエル・バルデム)に惹かれていく…。

評価 ★★☆☆☆(2.7P)

【簡易感想】
映画として“それでも”なのだが、少しマヌケに聞こえるタイトルがついた本作。何といってもこの作品で注目は、本年のオスカーを受賞したペネロペ・クルス。前半なかなか出てこず、何がオスカーだよと思って観ていたら、中盤から後半になるとハビエルの元嫁(恋人が元嫁って…複雑w)として、キスするは、拳銃は持つはと、映画を盛り上げてくれる。ただ今までの彼女の経歴で演じた役と比較すると、群を抜いて良かったとは思わない。というかペネロペにも負けず劣らず、ウディ・アレンのミューズのスカーレット・ヨハンソンやレベッカ・ホール、3人の女性を惑わす男として『ノーカントリー』のおかっぱで一躍キャラ立ったハビエル・バルデムなんていう濃い登場人物たちのキャラが強すぎたため、ペネロペの存在感を薄めていたように思えた。
そんなキャラが強い4人が三角いや、四角関係の恋模様を繰りなしているのが本作だ。ウディ・アレンの映画といえば生命線は台詞。本作もアレンの妄想を具現化するべく、粋な台詞が多く飛び交っていた。いい歳した爺さんが、ここまで飛ばしまくるのだから、私も見習わなければならないなあと思うのだが、どうもこの映画の台詞は粋過ぎて心に響かない。個人的には途中から、最近2本目のスカーレットを観るだけの映画になってしまったぐらいだ。期待値が高かったせいもあるし、スペインには行きたくなるが、余りにも中盤からの映画の失速は否めない。ウディ・アレンは息を吹き返したと思っていたが、また一気に客を選ぶ方向へ行ってしまっているような・・・次作に期待。 
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テーマ:洋画 - ジャンル:映画
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2009.06.20 Sat
神秘さこそ最大のニーズ

The_Reader

【Story】
1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった…。

評価 ★★★☆☆(3.5P)

【感想】
邦題の“愛”は安易すぎる。

〜以降ややネタばれあり〜

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テーマ:洋画 - ジャンル:映画
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2009.06.17 Wed
男優キャリーはバッチリ

disastermovie

【Story】
伝説の秘宝“クリスタル・スカル”が世界の終末を予言する悪夢を見たウィル(マット・ランター)は、悪夢が現実となったパニック状態の世界を救うには、クリスタル・スカルを手に入れ、祭壇に戻す以外に方法がないことを知る…。

評価 ★★☆☆☆(2.4P)

【簡易感想】
ある青年が人類滅亡を阻止するべくクリスタル・スカルを元に戻すという、ハリソンフォードの映画を完全ベースとした大パロディー・ムービー。『紀元前1万年』やお騒がせハリウッドセレブのエイミー・ワインハウスネタなど冒頭からパロディーフルスロットルで、いくつあったのかわからないぐらいの映画とセレブのパロディーが延々と続く。それらを“アハ体験”的に「あっ、あの映画のパロディーだ」と分かると妙に嬉しくなる。やはりパロディー映画は映画を観ている人ほど楽しめるだろう。ただポンポンと映画のパロディーが変わっていくのはいいとしても、余りにもパロディーを詰め込みすぎて、ストーリー上で完全なる蛇足な演出に時間をかけ過ぎているように感じるため、映画としての楽しさは・・・といったところだ(特に『ハイスクール・ミュージカル』のダンスシーンは長過ぎだ)。 
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テーマ:洋画 - ジャンル:映画
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2009.06.15 Mon
非西川のラスト

Dear_Doctor

【Story】
村でただ一人の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が失踪する。村人たちに全幅の信頼を寄せられていた伊野だったが、彼の背景を知るものは誰一人としていなかった…。

評価 ★★★☆☆(3.5P)

【簡易感想】
『ゆれる』の西川美和監督の最新作。この監督の特徴といえば、脚本(原案)自体を自身で書き上げるということ。さらにただ書くのではなく、その脚本が人間の本質みたいなものを妙に突いている巧い作りになっているということだ。前作の『ゆれる』なんて、ちょっとした突込みどころはあったにしろ、カメラワークからラストまで非常によくできていた。ただ本作は、前作『ゆれる』に比べると・・・。
話は偽医者の伊野(笑福亭鶴瓶)が偽医者ということを隠しきっていた村から、ある患者の診察を機に失踪してしまうことで、彼の正体がバレてしまうというもの。この話を聞くと話的には非常に面白そうなのだが、個人的にこの作品は自分の期待を上回る作品ではなかった。その理由を考えてみると、話が“偽医者”ということありきで進んでいくための弊害が物語の面白さを半減させてしまっているように感じられた。つまり設定の“偽医者”以上に映画が盛り上がらないのだ(偽医者以上の驚きがない)。鶴瓶は巧い、瑛太も余貴美子も香川照之も八千草薫も申し分ない。さらに映画の見せ方も良い。ただ映画の盛り上がりが弱いので『ゆれる』以上の面白さは感じられなかった。それに加え、あのラストは私が西川監督に求めているラストと異なったというのも個人的に大いにマイナスに感じられた要因だ。
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テーマ:邦画 - ジャンル:映画
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2009.06.10 Wed
死んだ男は芝田山

Donju

【Story】
失踪した小説家の凸川(浅野忠信)を捜すため、担当編集者の静(真木よう子)は彼の故郷を訪ねることに…。

評価 ★★★☆☆(3.4P)

【簡易感想】
本作は宮藤官九郎の書き下ろした岸田國士戯曲賞を獲得した舞台劇を、CMディレクターの細野ひで晃が監督した作品。様々なブログを見ると、酷評の方が多いようだが、個人的には然程悪いようには感じなかった。
この作品はストーリー的にコメディの分野に入る。しかしこの物語のコアな部分は非常に重く、妙に人間の本質を突いているように感じられてしまい、とても笑えるようなコメディ作品ではない。さらに劇中の「人間とは鈍い獣なのである」というセリフのインパクトはこの上なかった。ただ途中までは不思議なテイストの中で進んでいく作品で非常に興味深く観られたが、終盤から一気に失速してしまっており、ラストのあの終わりは個人的にイマイチだ。宮藤官九郎が脚本を書くにあたって“分からないことの怖さ”を意識したと語っていたらしいが、結果的に作品は彼の狙い通りになっていたとしてもあれでは、収集がつかなくなって無理やり纏めたように感じられてしまう。やはりラストには、凸川の不死身の理由を紐解く本当のキーのようなものの提示はほしかった…。
いつものクドカンコメディと思って観ると痛い目にあうだろうが、サスペンス寄りのブラックコメディとして観れば然程悪い出来ではないだろう。
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